2002年12月7日の例会の記録の第2ページです


ウクライナからの手紙
(飯田さん、戸田さん)
 昨年の韓国での研究会で出会い、今年のスウェーデンでの大会でも会ってきましたウクライナのアレキサンダーさんから手紙がきました。、写真付きのメールです。
 韓国で彼をstraycatsウクライナ支部の支部長に任命(!?)しましたが、今度、ウクライナでぜひstraycatsのデモンストレーションをやってほしいとのことでした。

 でも、ウクライナってどうやっていくんだろう。名古屋からの直行便はなさそうだし・・・。
 中公新書に「物語 ウクライナの歴史」があります。戸田さんはもう読んでいたそうです。こういう機会に、あまりなじみのない国について学ぶことで、私たちの視野を広げることができるかもしれませんね。 
 


ノーベル賞展のお知らせ
(山田さん)
 ノーベル賞W受賞を記念に、名古屋市科学館で「ノーベル賞展」を行います。
 期日は来年1月25日〜3月2日まで。ぜひご来館ください。


大型クリップモーター
(川田さん)
 豊富な(?)フェライト磁石を使って大型クリップモーターをつくりました。
 接点を工夫することで、コイルが磁石の近くを通るときだけ電流が流れます。
 コイルが、よっこらしょ、と回るので見ていて力が入ります。

 これだけ大きくなると、もうクリップモーターでは言葉足らず・・・。ふさわしい名称募集です!

よいこらしょ
(前田さん)
 伊東家の食卓で放映されていたものです。紙を右のように折って、
 下のように机に置き、念力をかけます。
  あれっ、倒れた!。

 折がゆっくり戻ることで重心が移動し倒れます。
 ちょっとした息抜きにやると、生徒に受けるかもしれません。

 名前がはっきりしないので、勝手に「よいこらしょ」と名づけました。
 

手動共振装置
(前田さん)
 これも伊東家の食卓で放映されていたものです。自分の体で共振振動を起こし、ねらった筒を振動で倒す、というものです。
 共振を体で感じる、という教材になりそうですね。

 でもこの共振振動数は何と呼ぶんだろう。筒の固有振動でもないし・・・・。

水中花
(前田さん)
 これも伊東家から。
 2つのコップに木と花の模様を書いておき、重ねます。
 重ねたまま水中に入れると花が見えません。間に空気層があるからです。間に水が入ると花が咲く。
 デモンストーレーションにはうまい方法ですね。
 屈折の教材としては手が込みすぎている・・・・・。


位相の違いを検流計で見る
(前田さん)
 超低周波発振器から、0.2Hzくらいの超低周波を出し、それをコンデンサーや抵抗につないで、流れる電流の変化を検流計の針の動きで見ようというものです。
 確かにコンデンサーと抵抗につないだ検流計の針は位相が約90°ずれているように見えます。交流電流の位相のずれは、理解しにくいところですが、このようにすればわかりやすいですね。

 ところでコイルと抵抗も90°ずれるはずですが、やってみるとぜんぜん駄目。抵抗に流れる電流と同じ位相で動きます。コイルの自己インダクタンスは10Hです。
 どうしてだろうというのが問題です。

 ヒント:コイルにとって0.2Hzというのはどんな程度の交流なんだろうということです・・・。

粗密波を見る
(前田さん)
 CDに写真のような偏心の円を描き回転させてやります。四角い窓から見ると、縦波の振動が見られます。
 クロヴァの板というのだそうです。

 元本の説明によると
「大きな厚紙の中央の小円上に8または10個の等距離の点をとります。そしてこれらの点を中心として半径が、相隣りあう点の距離よりも大きいある一定の定数だけ増していくように、円形を描きます。このようにしてかくして15または20個の円が描かれます」
 わかりました?

赤外線を集める
(前田さん)
 赤外線ヒータの赤外線を、大きなパラボラで集めようというものです。
 焦点の位置と別の点に温度計をぶら下げておくと、焦点の位置では90度ぐらいになります。

 焦点付近に手をかざすと暖かい。ヒータとパラボラの間をさえぎると急に暖かい感じが消えます。空気が温まっているわけではないのです。

 見えない赤外線も確かに光のように反射して集まるということがわかります。 
 熱源の赤外線ヒーター

自転車の制動装置を使って
(奥谷さん)
 自転車で電磁制動を利用してブレーキかけるものがあります。これを利用して発電しようというもの。
 手で回すことで、振動数をコントロールできますので、使い道はいろいろありそうです。
 
 前田さんの「位相の違いを電流で見る」と同じく、コンデンサーと検流計をつないだものと、コンデンサーと抵抗をつないだものを並列につなぐと、車輪の回転によって流れる電流を目で見られます。抵抗とコンデンサーに流れる電流の位相がずれていることも確認できます。

 こういう自転車が廃棄されていたらすぐゲットしましょう。でも、くれぐれも許可を得てからにしてくださいね。
                                             

音で聞く放射能検知装置
(奥谷さん)
 手作り放射線感知器です。 
 静電高圧発生器による高電圧をフィルムケースライデン瓶に貯めます。これを、中心に電極をいれ、外周は紙を電極としてつかい、中にブタンガスをいれラップで蓋をした筒に(これもフィルムケースでつくっています)つなぎ、放射線源を近づけます。
 筒の中で電離が起こると電流が流れます。このときの電流による電磁波をトランジスタラジオで聞きます。

 ガリッ、ガリッとよく聞こえます。

     中心の細い電極が見えています。

棒を浮かす
(奥谷さん)
 マグヌス効果を見る実験です。
 直径2cmくらいの発泡スチロール棒に輪ゴムを巻きつけ、回転しながら飛ぶように打ち出してやります。
 写真のように棒が右回転するように打ち出すと、棒は上昇しながらとびだします。もちろん左回転するようにすれば下降しながら飛びます。

 回転によって動きの違いがはっきり出ますので、なぜだろうと考えるきっかけに使えそうです。
 

ワンちゃんカードをみつける
(朝日さん)
 選んでもらったカードを、紐でつるしたワンちゃん人形に見つけさせる、という手品です。
 
 ワンチャンは、地球の力を借りています。ですから紐でつるすと必ず南北を指します。
 選んでもらったカードを南北に配置するのが、このマジックの勘所です。話術で、気づかせないようにうまくカードを置くのです。

 これは、名古屋の科学の祭典で神戸の北野先生が発表した科学マジックです。

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