2002年12月7日の例会の記録の第3ページです


目玉模型
(戸田さん)
 レンズ付き目玉模型です。
 前面を白く塗ったり、後面をすりガラス状にすることで目玉の働きを理解しやすくしてあります。希望者にはキットを実費で提供してくれるそうです。

歯車楽器
(戸田さん)
 歯車楽器を鳴らすにはもちろん歯車が必要です。誰でもこれを手に入れられるように、ダンボールを利用して安く簡単にできるような装置を考えています。これも実費で提供できるようにしたいとのことです。

ラテン語の話
(井階さん)
 最近「ローマ人の物語」(塩野七生著、新潮社)を読んでいて、ローマの公用語であったラテン語について学びました。
 調べてみると、科学の世界の用語には、ラテン語が元になっているものが大変多いことがわかってきました。
 一例をあげてみます。
 金の元素記号はAuですが、これはラテン語で金がaurumからきています。
 水はラテン語でaqua。これはよく使いますね。

 運河をラテン語でフォッサ(fossa)といいます。フォッサマグナ=大地溝帯はこのfossaからきている言葉ということがわかりました。

 参考文献
 はじめてのラテン語 (大西 英文、講談社現代新書)
 Oxford Latin Dictionary
 

消えないシャボン玉の色から
(杉本さん)
 光の干渉の例としてあげられるシャボン玉の色ですが、膜の厚さの変化による色の変化を詳細に見てみると、虹の色の順(赤→紫)に変化しているわけではないことがわかります。
 消えないシャボン玉(商品名:触れるシャボン玉)の色の変化を見ていて気がつきました。
 
 光の色は、赤緑青の強さによって決まります。そこでそれぞれの厚さのとき、この3つの色の光の強さを計算して混ぜ合わせて見ると色の変化をうまく説明できます。
 
 今まで単純に膜の厚さが変わると強めあう波長が変わり色が変わるのだ、と説明してきましたが(もちろんこれで間違っているわけではありませんが)、色の変化はこれに光の混合が加わった複雑なものだということがわかりました。

 参考ページ
 http://asaitou-web.hp.infoseek.co.jp/r2001/0806/

鳥の羽回折格子
(堀田さん)
 鳥の羽が回折格子として使えます。
レーザー光を当て適当な位置を探すと、確かに点列が見えます。うまい位置を探しておく必要がありますが、規則的な縞模様は何でも回折格子として使えることがわかりますね。


光通信
(山岡さん)
 赤外線ダイオードを使った光通信です。
 ラジオの音声出力をコイルにいれ、ダイオードの電池に直列に挿入します。
 赤外線が出ますから何も見えません。でも出力をアンプにつないだ太陽電池に当てるとちゃんと音声が聞こえます。
 ファイバーを通しても伝わります。金属で反射していることもわかります。

 可視光でも同じことができますので、まず可視光の発光ダイオードやレーザーポインタで何がおきているか確認してから赤外線で行うと、見えない赤外線が看えてくるようになるのでは、ということです。

理科教育運動と私・ほんとはこう教えたい”力の概念”
(飯田さん)
 飯田さんからの2本のレポートです。
 時間がなくて検討できませんでしたが、次回以降に議論を深めたいと思います。 


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