2003年夏季活動 茶臼山・鳳来寺方面  2003/08/7-8

今年の夏季夏季宿泊活動は、愛知県を通る中央構造線に近い茶臼山・鳳来寺方面をたずねました。2泊3日で、阿寺や豊橋にも向かう計画でしたが、強い台風10号の襲来で、日程を短縮せざるを得なくなりました。まことに残念。少年団21年の歴史始まって以来のことです。地震、雷、台風・・・毎年いろいろありますね。まあ、それもいい自然体験かな。


 参加者は団員97名を含む129名。バス二台に分乗して東名を西へ。愛知県をめざします。

 静岡県の浜名湖サービスエリアでランチタイム。熱く照りつける太陽を避けて、木陰でお食事。
   浜名湖サービスエリアの裏庭にあった、ちょっと変わった日時計。以下、裏に書いてある説明文から抜粋。

 これまでの日時計には経度差と均時差という二種類の時差がありました。この日時計は統計135°の時刻よりちょうど1時間遅れる東経120°・北緯45°のところの垂直型日時計とまったく同じ方向を向くように、少し傾けておき、時間を示す数字は1時間進めて書いてありますから経度差による時差はありません。また目盛が等間隔になっているので均時差による時差は、目盛盤を多少左右に回転して、その下方にある矢印の真上にその日の修正値が日時計から直接正確な中央標準時(誤差1分程度)を知ることができます。
 

 宿舎の愛知県茶臼山野外体験ロッジに到着。標高は約1200m。あたりは濃い霧に包まれています。

 宿舎のロビーに集まって、施設使用上の注意を聞きます。

 部屋に荷物を置いたらすぐに集合。雨の装備をして、近くの茶臼山自然園・小鳥の森の散策に出かけます。

 途中で見つけたミミズ。うっへー、まるでヘビみたいにでかいなー。

 霧は濃いけど、幸い雨はやんでいます。しっとりとした空気が漂う薄暗い森の中を進みます。

 ブナを中心とした自然林のなかに、そびえ立つクロベの大木。こんなに太く高いのは珍しいそうです。

 天気が悪いので鳥の声はあまり聞こえませんでしたが、植物は観察できます。フィールドビンゴはどれだけ見つけられたかな?

 宿舎に帰ってお風呂で温まり、楽しい夕食。お友達と食べる食事はおいしいね。

 夜は天気図講習会。こちらは経験者組。角田先生に作図のコツを教わります。書き取りは当然できるよね。

 こちらは天気図はほとんどはじめての初心者組。まるでイスラムの礼拝のようです。

 みんな真剣そのもの。ラジオの声に集中して、天気図用紙に各地の天気や気圧・気温を書き込んでいきます。

 大型で強い台風10号が四国沖にあり、夜は大雨でした。一夜明けて、台風の直撃もあり得るというので異例ながら撤退を決断。荷物をまとめてバスに乗ります。

 帰りがけ、せめて石の採集をと、鳳来町巣山阿寺の七滝近くの露頭に立ち寄ります。

 「食いちがい礫」の露頭。中央構造線に伴う断層活動により、巣山礫岩にずれを生じ、再びくっついたもの。

 崖の面のはなかなかとれません。崩れて下に落ちているのから見つけだすのが楽です。

 ずれたまま再び固まった「食いちがい礫」。大地を動かすすさまじい力が想像できます。

 不幸中の幸いで、採集活動中は大雨にたたられることはありませんでした。それぞれが拾った食いちがい礫や、先生が事前に採集しておいてくれた田口鉱山跡のバラ輝石などをお土産に帰路につきます。巣山の採集地点近くで記念撮影。いつか天気のいいときにまた雪辱戦だ! 

 このあたりは大雨が降ると安全のため道路が閉鎖され、通れなくなってしまいます。その手前のぎりぎりのところでの採集でした。

 道路渋滞で少し遅れましたが、何とか湘南台駅に到着。緊急連絡網で保護者が迎えに来てくれています。まあ、無事で何より。お疲れさまでした。

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