2013年9月28日の記録の第3ページです
元素の単体2 (市川さん) |
前回に続き、最近の円安傾向にも負けず、市川さんが輸入した元素を持ってきてくれました。 ランタンとセリウムです。 |
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ランタンの大きな塊です。 | |
こちらは、ガイガー・ミュラー管です。 市川さんのコレクションはさらに増えていきそうですね。 |
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ガイガー・ミュラー管です。 |
サークルニュースの歴史 (奥村さん) |
昔のサークルニュースを目にし、その「生き生き感」に心を打たれた奥村さんは、サークルニュースの復元という、歴史を紐解く作業をはじめました。 手書きで焼けや破れなど保存状態が悪いものも多く、手作業でのスキャンや修正に多大な時間を要しましたが、途中にはパソコンのHDがクラッシュするというトラブルにも見舞われました。 そんなこともあり、一時期はやる気を無くしていましたが、マンガ用に購入したソフトのごみ取り機能が素晴らしく、それを用いて復元作業を再開しました。古いものの中には年号が書かれていないも のもあり、当時のカレンダーを元に日曜や祝日と記事の内容とを照らし合わせながらの作業や、何枚かのニュースを半ページずつ足し合わせての作業等、大変な労力と数年に及ぶ年月をかけて完成の目 途もつくようになってきました。 |
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まさに、考古学の発掘作業員になったような毎日だったそうです。 | |
今後は、サークル初期からのメンバーへのインタビューを含め、メモリアル的なものに仕上げていくとの事。完成が待ち遠しいですね! また、作業の中で新たな発見もありました。物理サークルは前身の理科教育研究会からMOLの会が生まれたのときに名称変更を迫られ、名称を変更したということです。 時は遡ること、1968年4月30日。物理サークルは産声を上げたのですね。もう半世紀前の事です。 そのときから参加されている飯田さんも忘れてしまうほどの長い年月にわたる歴史を感じた発表でした。 |
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1968年4月30日に物理サークルは誕生しました。 |
福島第1原発 汚染水の放射線量について(井階さん) | |
福島第1原発では今も汚染水問題が解決できずに放置されたままです。 タンクから漏れている高濃度汚染水800万Bq/L(東京電力発表2013.8/20)では1時間あたり約39ミリシーベルト/時、 トレンチ内の超高濃度汚染水23億5000万Bq/L(2013.8/14)では約1.15シーベルト/時となります。 ちなみに、国際放射線防護委員会(ICRP)勧告では、一般公衆に対する放射線量限度を平常時で年間1ミリシーベルト以下、原発作業員では20ミリシーベルト以下であり、10シーベルトが致死量といわれます。 |
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そこに住む人に対する想像力を忘れず、風化させてはいけない事故です。 | |
このことから、福島原発で働かれている作業員さん達は高濃度汚染水による被爆により、被放射線量が刻々と増え、数時間で致死量にさえ達する汚染水が存在する環境の中で、死の恐怖と闘いながら作業をされている事が想像されます。 ともすると、次々に起こるミスに疑問を呈しがちですが、このような環境下で任務を遂行するストレスを考える必要があります。果たして原発は人間が管理しきれるものなのか、今の現実を目にして疑念が消えません。 さらなる問題もあります。3H 3重水素、またの名をトリチウムという原子です。東京電力の2013.8/19の測定では原発から500m離れた港湾口海水で68Bq/Lが記録されています。これは核実験が頻繁に行われ1960年代の記録を上回るものです。 トリチウムは酸素と結合し、水になります。水の一部となったトリチウムを分離するには加速器で粒子をぶつけるくらいしか方法がなく、事実上分離不可能です。 トリチウムが細胞に取り込まれ、 さらに核の中に入るとDNA までの距離が近くなるので、ここからは、放射性セシウムや放射性ストロンチウムと同じようにDNA を攻撃するようになります。DNAが破壊されると癌の発生率が上がるとも言われており、影響が懸念されます。 |