2016年 9月24日(土)

 振り子の秘密をみつけよう!
 
      長谷川 裕城 先生小牧市立光ヶ丘中学校      

     【具体的内容】
           1.振り子の紹介(長さ1m、おもり30g、振れ幅30°)ここで、周期の計り方を確認する。
           2.振り子の周期を1秒にしてみましょう。
              方法 ⇒ 「おもりを重くする」「長さを変える」「振れ幅を小さくする」
           3.順に実験をする
             (1) おもりを変えてチャレンジしよう。
             (2) 振れ幅を小さくしてチャレンジしよう。
             (3) 長さを変えてチャレンジしよう。
             ※ ここで、表、グラフ、(式)に表すことを確認する。
           4.振り子の周期を5秒にしてみましょう。
             ※解決できる方法はグラフから予想する。式に表せるとベスト!グラフから予想し、実際に実験できるように。
           5.実験して周期が5秒になるか確かめる。
                                                           使用した ワークシート    
                                                                               

「重さ」「ひもの長さ」「振れ幅」を決めて 長谷川先生「自作」の単ふりこ実験装置で 手を離した地点から戻るまでのタイムを
計測したら、およそ2秒(周期)になりました 周期を1秒にしたり、ひもの長さを変えたり ひもの長さを変えると、周期が変化しそうだ
ひもの長さと周期の関係をグラフに描いてみ
ると、見慣れないグラフが出てくるぞ。
振れ幅を変えても、周期はさほど変化があり
ません。厳密理論では30゚程度越えると等時性は保たれ
ません。
重さを変えても、周期はさほど変化があり
ません


         この内容は、「単振り子の等時性」についての問題です。周期は「ひもの長さ」によって変化します。高校物理の「力学」の授業でも登場しますが、
         振れ幅を大きくすると周期は少なからず、変化するのです。それでは周期が一定になるような振り子ってあるのでしょうか?
         「新科学対話」(岩波文庫)においてガリレオ・ガリレイが、そのような性質を持つある曲線について述べていますが、ホイヘンス、ベルヌーイ、ライプニッツ、
         ニュートンまでこの議論に関わっています。