問題に取り組むために、どのような日常場面があるか イメージしました。 |
L字型の通路を運び出すソファーです。 | 上面から見て、できるだけ大きなソファーを買って、家族で座り たいのです。 |
じゃあ、考えよう。と言っても、紙の上で考えることは非常に 難しい。 |
そこで工作用紙とアクリル板でできたL字通路を使って、自由に 形を作りました。面積の計算はマス目の数。 |
さぁ、どんな図形で大きさはいくらになったか、発表して もらいました。まだまだ大きな図形があるようです。 そこで考え方や戦略を示してヒントにしてもらうようにしました。 |
途端に今まで習った図形で考え始めるようになり、 半円に行き着き、それよりも大きな図形として 2つの1/4円(おうぎ形)の間に、どんな形を挟めば 良いか考え始めました。 |
会場は黙々と静まりかえり、淡々と試行錯誤を繰り返して 図形を作り始めました。会場から幾つもの作品が登場し、 発想の柔らかさらに会場から歓声が上がりました。 |
しかし、L字通路の内側の角がどうしても邪魔です。 荒川先生のヒントでさらに参加者の作業が進みました。 終わりに斐太高校の生徒達によって実際考えた結果を 発表したわけですが、参加者の明確な解答には適わなかった ようです。参加者からの最大面積は54cm2でしたが.... |
もっと大きな図形があります。中学校で学習する円周角の定理(特に直径の円周角は90゜だけで良いので小学校5年生でも可能)
図形の面積は1つ1つ電卓で計算して求めてもらえば良いですが、少し厳密に求めれば
高校1年生で学習する2次関数の最大値を使えば求まります。
2019年5月から約3ヶ月間、岐阜大学の大学院生や学生達と斐太高等学校の先生と生徒達で
授業について意見交換や議論を繰り返してきました。共に遠方地ですから遠隔テレビ会議を用いて開講まで辿り着きました。
皆さん、お疲れ様でした。この良い経験を今後に活かしてください。