なんでも 理科室
NANDEMO RIKASHITSU


     理科室 No.3                     


気になる天気
 遠足や運動会が近づくと,天気が気になります。もちろん,晴れてほしいんですよね。
でも,晴ればかりで,雨が降らなかったら,これは大変なことになってしまいます。
 5年生の1学期は,植物の発芽と成長と,もうひとつ,この「天気」についても勉強しま
す。
 テレビで「気象情報」という時間があります。これを,しばらく見てほしいのです。それ
ぞれの家でテレビの見方に約束があるでしょうから,それにあわせてでかまいません。
 そうすると,いろいろな言葉が出てきます。いろいろな ?(はてな)が出てきます。そ
れを,理科の時間に聞くことができるとうれしいです。家の人と話している中で出てきた
お話でもかまいません。みんなの ? をまっています。

 たとえば,こんなのでもいいです。

「ひまわり」は どうして地球全体の写真を撮るの?

「ひまわり」は、東経140度の赤道上空約35800kmに静止している気象衛星です。
静止といっても地球の自転と同じ速さで地球をまわっています。同じ速さで動いている
ので、地上から見ると止まって(静止して)いるように見えます。1977年に1号が打ち
上げられて以来、今(2003年5月)の5号まで気象観測の仕事を続けています。衛星は
交代していますが、名前はずっと「ひまわり」です。号数を見ると、いまは5機目の衛星
だということがわかります。天気予報で「ひまわり」が撮った写真は毎日目にしています
ね。インターネットを使えば、いつでも最新の写真を見ることができます。
「ひまわり」で最も広い範囲を写真に撮ると、北はカムチャッカ半島、南はニュージーラ
ンドまで、西はインドから東はハワイあたりまでというとても広い範囲が写ります。どうし
て「ひまわり」はこんなに広い範囲の写真を撮るのでしょうか。ここでは、2つ理由を考え
てみます。
 1つめは、気象観測の仕事はひとつの国だけではなくて、たくさんの国が協力して行
なっているからです。気象衛星のデ−タは、アジア、オセアニアなど27の国や地域で利
用されているそうです。さらに、気象デ−タは国際交換され、全世界の気象台や研究者
に提供されています。いまでは、インターネットを通して私たちもそのデータを使うことが
できます。赤道上空には「ひまわり」をふくめて5つの静止気象衛星があります。これら
5つの気象衛星が同じ時刻に写真を撮って、それをつなぎ合わせることができれば地球
全体の雲のようすを見ることもできるわけです。
       (No.4 につづく)

  少し難しいですが,もうひとがん張りしてよんでくださいね。


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