第2回科学教育ボランティア研究大会─シンポジウム
■シンポジウムテーマ 「子どもと科学を共につなごう─より良いパートナーシップをめざして」

■発表者 井戸仁   亀岡市教育研究所 菊池恵子  Piano教師・二児の母 松井真由美  京都市立常磐野小学校PTA 湯通堂ちか子 金蘭短期大学講師
小西正之  アジレント・テクノロジー株式会社企画部
■司会 檀上慎二  四天王寺高等学校中学校教諭
 
各発表者の発表の概要(大会当日に配られたパンフレットより)

○井戸仁「意欲がボコボコわいてくるボランティア活動って?」
 どうすれば、子どもたちの関心・意欲が喚起できるのだろうか?意欲を持って参加して
いただける活動を仕組んでいくには、どのようなことをすればいいのだろう?
 私たち亀岡市教育研究所は、人が自然にもつ「感動するこころ」や「探求するこころ」
を育てたり再発見したりする機会を提供できるように「親子ふれあいサイエンス・フェス
タ」を開所以来6年間、毎年開催しています。本日はこの事業の特徴を紹介し、地域に根
ざしボランティア活動の取組についてお話しさせていただきたいと思います。

○菊池恵子「箕面エジソン実験教室の活動について」
「我が子にも実験教室を間近で見せてやりたい!」
「理科ってこんなに楽しいんだよ!身近にあるんだよ!」
 理科にはド素人の母たちが、子育ての中で大事なもの、「体験すること・させること」
の一つとして取り上げた、実験教室を立ち上げて、軌道に乗せるまでを、前年度の大会の
分科会で発表した「箕面エジソン実験倶楽部のおこり(動機)、体制、スタッフの役割分
担、講師どの連絡のとり方、教室・備品の確保、参加者の親との連絡・協力体制、今度の
問題点、世代交代、そして長く続けていくためにはどうするか」、とあわせて再度発表し
ます。今年10月20日で23回目・丸5年を迎えた箕面エジソン実験倶楽部が、今後も
末永く継続・発展して行くことを願い、またこれからこんな教室を開催してみたいという
方々の、一つのモデルケースとなり、実験教室開催の指針となればいいなと思っています。

○松井真由美「常磐野小学校の実験教室をするにあたって」
 皆様、こんにちは。京都市立常磐野小学校PTAの松井といいます。科学実験教室を受
入れて利用させていただいた側として感じたことを、少しでも、お伝えすることができれ
ば、大変嬉しいです。
 実験教室開催にあたっての良かったことやちょっぴり困ったこと、そして学校側の対応、
保護者の感想をお話したいと思ってます。子ども達の表情もみていただきながら、子ども
達の感想も紹介します。
 どうぞ、よろしくお願いいたします。

○湯通堂ちか子「気楽にボランティア」
 いま実験に夢中の子ども達を見て、みんな未来のノーベル賞学者と楽しみです。ONS
ENの実験教室が続くように、気楽に事務局を引き受けたのですが、最初は人数を間違え
て材料が余ったり、先生にご迷惑をおかけしました。今は年4回、簡単に開催できるよう
工夫しています。夏休みは、自由研究のおかげで新規会員が増えるので、広報誌に掲載し
ます。後3回は、当日に次回の会場の予約と連絡をするだけです。開催1週間前に「内容
と持ち物」を電話連絡し、出欠をとります。会員は50人ほどですが、それでも1,2時
間で済みます。これで、大科学者の芽がでる瞬間に立ち会えるのは幸運です。これからは
中高生にも参加してもらいたいと思っています。

○小西正之「NPOと企業のパートナーシップによる「こども科学実験教室」の展開」
 弊社は会社設立以来、NPOとのパートナーシップを社会・地域貢献活動の推進エンジ
ンと捉え、活動の推進・展開を計って参りました。その結果、活動をスタートして3年と
いう短期間で、私達自身で地域の公共施設や学内において数多くの実験教室を開催するな
ど、地域でも注目される活動にまで発展するとともに、NPOパートナーシップ・サポー
ト・センターが主催する「パートナーシップ賞」を頂戴するに至りました。本日は、NP
Oと企業のパートナーシップのあり方の一事例として、私達のパートナーシップ・プログ
ラムを紹介させていただき、皆様の参考にしていただければ幸いかと思っております。


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