虹・アラカルト ’99科学の祭典・神奈川大会より
部屋の隅になにやら黒い壁。みんなが見つめているのだが何をしているんだろう。遠くから見ると、全くわからないのだが、けっこう近寄ろうともせずに引き返してしまう人も多い。近寄ると、右の写真のように自分の頭の影の周りに虹が見えてくるのだ。まるで後光がさしているみたい。しかも、他の人の影には虹の輪はついていない。自分だけが・・・実はみんなそう思っているのだ。これがうわさの「虹スクリーン」だ。
新開発の、CD虹観察器。家庭でもおなじみのCDと豆電球で驚くほど鮮やかな虹の輪が観察できる。上のリングに目を寄せてのぞくとCDの面が虹のように光って見える。豆電球は麦球を使用して、より点光源に近づけた。1.5Vの麦球を3Vで発光させて、色温度を上げるのがちょっとしたノウハウ。こうすると青や紫のスペクトルが明るくなる。そのかわり電球が切れやすくなるので、簡単に交換できる構造になっている。
上の電球を光らせたときに見える、一次のスペクトル(左)と、下の電球を光らせたときに見える二次のスペクトル(右)。
こちらは、文字や絵が空中に現れる不思議なホログラムメガネ。点光源を見ると、像が浮かび上がる。
さらに、グレーティングレプリカで光るものが全て虹になるメガネを自作していただき、お土産とした。