科学教育研究協議会第47回大会
科教協・千葉大会のお楽しみ広場
2000年8月2日、千葉経済大学体育館で開催された科教協全国大会(千葉大会)のお楽しみ広場の熱気をレポートする。
YPC(横浜物理サークル)のブース今年の目玉は、簡易真空放電実験器とCD虹観察器、バランシングバードなど。
右近さんは作用反作用の法則を示す演示実験「戦車の綱引き」を実演。ナイターでも人気を呼んだ。
神奈川理科サークルのブース。今年はヨーグルトがテーマ。
この業界のリーダー格の岐阜物理サークルのブースはいつもにぎわっている。今年気に入ったのは、下の写真の「迷宮の箱・Labyrinth
Box」。羽島北高校の今井さんらの考案という。ポリカのミラーで立方体を作り、その一部の塗料を裏側から削り取って透過光を入れるしくみ。
隅の穴からのぞくとカラフルな図形が無限に広がる不思議な世界が現出する。たちまち売り切れたが、小川さん手作りの見本を懇願して売ってもらった。
京都パスカルの杉原さんの「泥どろ実験」。泥の適度な電気抵抗を利用して、各種の電気実験を行う工夫だ。大きな容器いっぱいの泥、という設定も意表をついていて面白いが、そこにつきさして実験する各パーツや実験の組立がよく工夫されていて、感心した。
土肥さんの「身近な素材を用いた実験器具の展示販売コーナー」。PETボトルを用いたアイウエオコップや、内部気圧を加減して音の高さを調節するPETボトルの打楽器が面白かった。
鎌ヶ谷西高校の三門さんのいつもながら秀逸な静電気実験群。左は帯電した正負の電極の間を往復する電気振り子、右はコッククロフト・ウォルトン型の静電高圧発生機。
左は有名な三門式静電気モーター、右はハミルトンの風車の改良版、二つの矢車が互いに逆方向に回転する。
三重県の「さいゑんす横丁」の皆さんのブース。おなじみのホバークラフトだが、「お座敷型」のデザインが斬新。ひもをつけて操作するのも安全でよいと思った。軽自動車のタイヤチューブと黒板拭きクリーナーのモーター3個を使っている。非常に洗練された設計だ。