宮ヶ瀬ダム見学 2001/10/14

10月の活動は愛川町主催の上下流自治体交流事業に参加して、バスで宮ヶ瀬ダムの見学に行きました。
宮ヶ瀬ダムは相模川の支流・中津川をせき止めて建設された多目的ダムで、堤体高さ156m、長さ約400m、
総貯水量約2億立方メートルの国内最大の重力式コンクリートダムです。計画から約30年の歳月を費やして
建設され、1999年3月に完成しました。ダムサイトでは宮ヶ瀬交流文化祭が開かれていて、にぎやかでした。


 ダム堤体の上は校庭より広い広場です。これがコンクリートの人造物だなんて信じられない大きさです。 

 真上から見下ろした放水路。目のくらむような高さです。思わず足がすくみます。

 堤体の上とふもとを結ぶケーブルカー「インクライン」。現在は観光用ですが、ダム建設中は大型ダンプごと土砂・建材を上げ下げする役割を果たしました。

 平均斜度35°の斜面を下って、120メートル下の堤体下部へ下ります。

 ダムの真下に着くと、ちょうど観光用放水が始まったところでした。水が放水口から噴出し始めました。

 ゴウゴウという音をたてて、すごい勢いで水が滝のように流れ落ちてきます。

 大音響と地響き・・・圧倒的な迫力です。

 下流の橋から見ると水しぶきに陽が射して、きれいな虹が見えました。

 放水が終わりました。ダムの下にある、愛川第一発電所を見学します。右側の四角い建物です。最大出力24000キロワットの水力発電所です。

 発電機の上部。ピンクの突きだしているところが励磁機。主発電機の界磁に流す電流を生み出す、補助の発電機です。主発電機の回転子は床下にあります。上は保守用のクレーンです。

 地下の制御室。発電機は現在は停止中で、出力は0キロワットと表示されていました。ここは通常は無人で、7km離れた城山発電制御所から遠隔操作されています。

 発電機の最下部にある水車の軸。このすぐ下に、高水圧の水流を導くケーシングと、水車の回転部(ランナ)があります。

 石小屋湖にかかる橋を渡って、あいかわ公園へ。交流文化祭のイベントで熱気球が上がっていました。

 橋からみたダムサイト全景。V字形の峡谷をせき止めたようすがよくわかります。

 石小屋ダムの上でお弁当を食べます。さわやかに晴れてピクニック日和です。

 下流川から見た石小屋ダム。宮ヶ瀬ダムの副ダムで、放水量の安定化や水の勢いをゆるめる役割を果たします。

 橋のそばの小さな建物が愛川第二発電所。横軸型で最大出力1200キロワットの発電機を備えています。

 再び宮ヶ瀬ダムの上に戻り、「水とエネルギー博物館」を見学します。ダムの管理を疑似体験できるコーナーなどがありました。

 ダム堤体の上でみんなで記念撮影  

 お祭りの広場では「16打ち製紐機」の実演が行われていました。ハンドルを回すだけで、16色の糸が編まれて、たちまちきれいな組みひもができあがります。

 帰りに近くの「服部牧場」に寄りました。コスモス畑が広がるのどかな光景です。

 全員でバター作りに挑戦。生牛乳と氷をびんに入れて、20分以上ひたすら振ります。途中で休むと固まりません。「つかれたよ〜」と言いながらも必死で振ります。

 やがて、中の生牛乳が黄色い固まりと白い液体(乳精)に分離してきます。黄色い固まりがバターです。手製の無塩天然バターが今日のお土産です。

清川村のホームページへ(ダムの観光案内)

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