ゴミの科学 2002/06/09 藤が岡中学校

私たちの出したゴミはどのように処理されているのでしょう。特にやっかいなのがプラスチックゴミらしい。
6月の活動は「ゴミの科学」。プラスチックゴミの見分け方や処理方法を実験を通して勉強します。


 改築されたばかりの藤が岡中学校。きれいで立派な校舎です。うらやましいという声しきり。

 2階のコモンスペースに集合して、高山団長のお話を聞きます。

 今日のテーマは「ゴミ」。河地先生が、クイズを交えてごみ処理の解説をしてくださいました。

 榎本先生が重そうに持っている柱は何でしょう。実は、発泡スチロールのもとになるスチレン樹脂のインゴットです。二酸化炭素の泡で膨らんで、100倍の体積になります。

 プラスチックのうち、有毒なダイオキシンを発生するのは、塩素を含んでいる種類です。これを見分けるには、銅の針金を熱してプラスチックを融かし、燃やしてみればよいのです。

 塩素を含んだプラスチックを燃やすと、銅と塩素が反応し、銅イオンの緑色が見えます。この試験法をバイルシュタインテストと呼びます。こうなるプラスチックはダイオキシン発生の恐れあり。

 いろんな種類のプラスチックで試してみました。見ただけでわかるかな?

 昼休み、廊下で石炭の大きな固まりをさわってみました。「先生が子供の頃は、これでお風呂をたいていたんだよ。」「えー、これが燃えるの?」

 次は、グレープフルーツの皮から、リモネンという成分を抽出して、発泡スチロールを溶かしてみましょう。使うのは皮だけだから、中味は食べちゃえ。

 皮をむいて、ミキサーで粉砕し、フラスコに入れて加熱します。出てきた蒸気を試験管に導いて冷やすと、リモネンが蒸留されて試験管にたまります。

 抽出したリモネンで、溶けた発泡スチロール。こうして液状にした後で、リモネンを揮発回収すれば、スチレン樹脂がリサイクルできます。

 これは市販のオレンジオイル。リモネンが含まれています。

 発泡スチロールの板にオレンジオイルを筆で塗って溶かし、スタンプを作りましょう。

 できあがったスタンプ。少年団のシンボル、かたつむりの絵がうつりました。

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