いたち川上流の自然  2002/10/13 港南台〜上郷

9月に雨のため延期になった鼬川(いたちがわ)へ自然観察に出かけました。いたち川はやがて柏尾川となり、境川に合流して、みんなの住んでいる藤沢の江ノ島海岸に注ぎます。その源流をたどってみましょう。今回は天候に恵まれて絶好のハイキング&川遊び日和です。


 港南台の駅前に集合して、今日の行動の説明を受けます。

 環状3号線の並木道。この木の名前のもとになっているのは、木のどの部分でしょう。クイズの2問目です。

 この木はハンテンボク、ユリノキ、チューリップツリーなどと呼ばれます。てっぺんの方にユリに似た花が咲きます。

 葉っぱを見るとお祭りの時に着る半纏(はんてん)の形に似ています。これが名前の由来です。

 上郷高校の裏手の横堰に見られる手掘りのトンネル。その昔、氾濫した川の水を速やかに流し出すために掘られました。

 横堰の脇のホウライシダでおおわれた崖には、貝などの化石も埋もれています。

 いたち川小川アメニティに入ります。昇龍橋は明治30年頃作られたアーチ橋で横浜市最古の石橋です。クイズの10問目、石橋の石材の答えは、池子層の今泉石。

 いたち川は早くから生活排水を締め出す保護活動が行われ、生き物が住める昔ながらの環境を保っています。

 サワガニをつかまえました。脱皮直後のようでまだ白いですね。

 川でつかまえた生き物をバットに集めて観察します。何がいるかな。

 サワガニやメダカの他にいろいろな水棲昆虫が見られます。ホタルの餌になる貝、カワニナもたくさんいました。

 すぐ上の崖には、立派なスズメバチの巣がありました。すでに空き巣になっているようでハチの姿はありません。

 このあたりの地層は約200万年前に堆積し、野島層と呼ばれています。クイズの9問目の答えです。

 採集と観察でしばし川遊びを楽しみます。今ではこうして遊べる川も少なくなりました。

 いたち川の源流は横浜自然観察の森になっています。2001年の12月の活動でも来たところです。

 自然観察センターの前の広場でお弁当。暖かくてよかったね。

 観察センター内にはいたち川に関する展示もあります。

 200万年前、このあたりは海でした。崖の地層からその当時の貝の化石が出てきます。

 自然観察の森から産出した貝化石の標本。こんなに種類があります。

 さまざまな鳥の巣の展示もありました。

 オナモミをこんなにくっつけたよ。

 今日のまとめや、来月の活動についてお話しを聞いて、そのあと山を下ります。バスで大船まで出て帰ります。

BACK一つ前のページへ

天神のページ・メニューへ戻る

To HOMEホームページに戻る