例会速報 97/11/12 県立柿生西高校
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熱で鳴るパイプ特別ゲスト:檀上慎二さんの発表
大阪からはるばる檀上さんが参加してくださった。お土産はこれ。科学共栄社の米谷さんがアメリカで仕入れたというSingingTubeの自作版。
鉄管の中の金網をバーナーで熱し、管を立てると驚くほど大きな音で鳴る。熱対流で気柱の固有振動が励起されるようだ。
パイプの中のステンレス製金網。これが熱源になる。管端から10cmほどのところに取り付ける。
「管を寝かせると鳴らないけど、こうやって吹くと鳴るんですよ。」と檀上さん。管端は焼けて熱くなっているのでくれぐれも注意!
黒板で原理を説明する檀上さん。熱対流する空気塊の膨張収縮と気柱の固有振動のタイミングがうまく合って自励するらしい。
Physics Today(Jul.'95)"Thermoacoustic Engines and Refrigerators"G.w.Swift
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イオウで鳴る試験管 特別ゲスト:檀上慎二さんの発表
埼玉県蓮田中学の小森栄治さんが発見した現象。試験管の底にイオウを少量入れ、少し上にスチールウールをつめる。イオウを熱して気化させると試験管は大きな音を立てて鳴り始める。スチールウールの下部は硫化鉄を作る反応熱で赤熱している。これが熱源となって上のパイプと同じ現象が起こるようだ。上昇する気流はイオウが気化して作り出される。
LEDで電子オルゴールを鳴らす 特別ゲスト:檀上慎二さんの発表
7個並列接続にした超高輝度発光ダイオード(LED)
電流を流せばまばゆいほどに光る。ところで、このLEDに強い光を当てると、太陽電池のように起電力を発生し、電子オルゴールが鳴る。逆もまた真なり!
それでは普通のLEDではどうだろう。1個10円の赤色発光ダイオード36個を並列にしたら、電子オルゴールがかすかに鳴った。こちらは天神の作品。
無負荷時の電圧は1.4Vほど出ている。
正弦波模型・改 宮崎さんの発表
以前の例会で鈴木亮太郎さんが披露してくれた正弦波模型の改良版。媒質の代表点を表す○をつけた。生徒に色分けをさせる。時間方向の単振動の様子がはっきりと見えるようになる。
滑らない紙 平野さんの発表
平野さんが持ち込んだなにやらヒミツめいた出所不明の素材。普通の紙に見えるがこんなに傾けてもペンは落ちない。かといって粘着しているわけでもない。摩擦係数がすごく大きいのだ。何か使い道がありそうだ。
飛び出す色環 喜多さんの発表
例の立体メガネChromaDepth3Dで見ると中央が飛び出して見える。Office97のWordで作成。
「おおー、見える見える。」・・・でも、色の奥行きや立体感には個人差があるようだ。
静電気実験用導体球 喜多さんの発表
発泡スチロールの球に墨を塗って作った導体球。塗装の前にサンドペーパーで軽くこすっておくのがコツ。剥離帯電した空き缶との間を電気振り子が振動する。
BOXEL 渡辺さんの発表
渡辺さんが東急ハンズで見つけてきたディスプレイ用の透明小箱。伸縮性の強い透明膜で挟むようにして宙吊りにする。写真ではドライバーが宙に浮いているような感じだ。上下左右どちらからも詳しく観察することができる。お値段は\2200、ジャパン・プラス(株)製。
ドップラー効果演示用「救急車の音」
ドップラー効果の実例として救急車やパトカーのサイレンが挙げられることが多いが、実際に聞かせている人はあまりいない。テレコを常時携帯して取材したという。これは貴重な教材だ。
「コピーがほしい人」・・・もちろん全員が手を挙げました。
二次会 鶴川「養老の瀧」にて、檀上さんを囲んで
暗くてちょっと手ブレでごめんなさいm(__)m。
20名が参加。例会参加者のほとんどが二次会にも出る。
分派行動をとる変な3人組。