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「それから次に、対象とありますが、対象は主に小学生とその親です。
 私はだいたい年間30回、20か所くらいで実験をしております。対象は一応小学生とその親、と言ってますけれども、実は対象は3歳以上、上は限度なしです。ですから中学生、高校生、大学生、皆対象です。。
 大体私は一つの実験ショーを1時間やります。1時間ひたすら話し続けて実験をする。3歳の子が動かずにずっとここにいます。お年寄りもいます。やたら理科マニアな人もいます。でも、皆がきちっと、1時間座って聞いてくれます。それがそういうサイエンスショーを作ってるんです。
 そこで、そういうものを中学生にしたらどうなるのか。中学生、高校生、一番反応が微妙な年齢です。だけど、きちんとやると、すごく楽しんでくれるし、のってきます。」



「まず最初にサイエンスショーどんなものかを、ビデオで見てもらおうと思います。今年私がやったサイエンスショーの様子です。
(ビデオを再生)
 これは、今年の地元のイベントで、芸能人と私で実験ショーをやりました。今日持ってきているクントの実験機でやってます。このとき目の前に1000人のお客さんがいるんです。その中でこのように行う実験をサイエンスショー、というんです。これを実際に中学校でもやっています。
 これ今の筒ですね。筒の実験をイベントでやりました。ちょっと分かりづらいですが、雰囲気はこんな感じです。
 こういうものをやっているのですが、皆さんの身近なところでは、例えば科学館でやっているものが多いです。あとは、私はこういうイベントで頼まれてやっています。
 こういうショーでやっていることを、実際の授業に取り入れています。」



【普通の先生がショーを始めるまで
 ●実験をはじめる機会
 ●たくさんの実験に取り組むためには
 ●情報活用(情報を得る方法)
 ●情報発信
 ●科研費】



「なぜこういうことを始めたのかという話を少しします。さっきも言いましたが、実験を始めて7年です。それから、外へ出始めて、イベントで実験を始めて3年半です。そして、今は年間20回くらいやっています。
 なぜ、今自分がそうなれたのか。私は地元の福井大学の教育学部の化学を出ていますが、実験は大学のときには少しやりました。でも、こんな実験ショーなんていうのを始めると思ったことありませんでした。
 ただ、教員は公務員なので移動があります。あるとき急に、『君は科学館に行きなさい』と言われました。それも地元の、完成して半年の科学館に急に移動することになりました。
 そして、科学館に行った、その日に言われたことは『明日から実験ショーをやりなさい』ということでした。1日3回です。お客さんは、3歳児、4歳児、5歳児でした。そこでいきなり明日から実験ショーをしなさいって言われたんです。ショックでした。
 それまで小学校の先生をやっていて、どちらかというと、体育の授業ばかり力を入れていた人でした。それが、急に実験ショーをやることになって、大変な思いをしました。
 でも、それが私の転機だったんです。そのときにまず実験を急にしなくちゃいけないということで、いくつか実験を試してみました。」



「テーマとしては大体一つのサイエンスショーの中に実験は10くらい入ります。それを年間で12テーマ作りました。だから3年間いたので36テーマですね。それを1日3回やるんです。そうすると、2人で分担していたので、大体1年間で600回くらいやりました。
 だから、実験ショーをやりたい、と思う人は、まず経験を積めば大体の実験が網羅できます。実際には、一つの実験を作るときに、前もっていっぱい実験するので、1000とかの実験をやります。そのくらいやればなんとかなります。それをやるための方法としては、本を読むことです。私はひたすら本を読んで、興味を持った実験は全部やりました。そうすると、だんだん見えてきます。
 そして後は、インターネットで探した実験、それからテレビで米村でんじろうさんがやった実験は全部やりました。人前で見せるものもあれば、見せないものもあります。すごく米村さん実験上手なので、『私たちでは、これは人前で見せられないな』と思うものもやはりあります。
 そうして経験を重ねると、だんだん実験ってこうやるんだな、というのは身についてきます。だから、実験をたくさんしたいな、学校の先生になりたいな、と思う方は、是非たくさんの実験をやってほしいと思います。」



「それから、科学館にいるときは私は研究会は一つも入ってませんでした。現在、色んな科学教育団体があります。皆さん関東の方が多いですか?その地域ごとにも、そういう教育団体があります。
 やはり、あちこちでそういうグループがありますので、もしたくさんの実験をやっていこう、と思ったら入った方が楽です。私は色々入ってますが、すごく楽に情報を共有して、悩んだときも相談できます。これは、すごく良い活動だと思います。」



「それから、情報発信です。色んなところに出ていって、実験をいっぱいすること。これはすごく良いコツだと思います。
 東京の、科学の祭典って行ったことある人いますか?東京で毎年夏、科学技術館でやっています。あと各地域でも、そういう科学の祭典っていうのがあります。これは実験を実際に行う、すごく良い機会です。
 大学生だと出典はできませんが、社会人と行けばできます。また、例えば東京の科学の祭典だと、300の実験が1日に見れますので、是非そういうところへ出かけてほしい、と思います。私は東京の科学の祭典にここ何年か来て、実験ショーをさせてもらっています。
 それから、こういう情報発信をすると、情報が入ってきます。情報というのは、集めてても集めてても入ってこない、というときがあります。しかし、情報を発信すると、簡単に欲しい情報が集まってきます。これは、やってみると分かることだと思います。
 私も、そういう科学館の研究会に、7年前に行きました。『ああ、すごいな』と思うだけでした。本当のことは誰も教えてくれないんです。でも、そこで自分で実験を始めると、今度は皆が聞きに来るので、教えます。そうすると今度は、自分が人に聞いたときに、何でも教えてくれる上に、色んな実験道具を無料でくれるんです。情報発信をすると情報が自然に集まってくるんです。
 だから、そういうことを繰り返して、恐らく今の自分がこうやって実験を得意になって、あちこちで実験させてもらえることなのかなと思います。」



「あと一番下に科研費と書いてありますが、これは大学の先生方はよくご存知だと思います。科研費というお金があるんです。
 実験はすごくお金かかります。なので、私は今、科研費というお金をもらっています。今回のテーマと同じなんですが、サイエンスショーをどのように授業で行っていくか、というテーマで行っています。
 これを3年間いただいて、研究しています。それがこういう実験道具に使われています。
 確率はちょっと高くて1/4くらいです。だいたい1000通くらい応募があって、そのうち250通くらいが通るそうです。
 だから、もし教員になったり、または科学館などに勤めて、自分がどんどん実験していきたい、調べたい、やりたい、ということがあるときには、これを利用してください。こういう方法もあるんだ、ということを知っておくと良いと思います。」


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