上智大学・笠先生の研究室に客員教授として来日しておられる中国・桂林「広西師範大学」の羅 星凱(ルオ・シンカイ)先生が、物理サークルの招きで夫人同伴で名古屋(明和高校)へ来られました。
ルオさんは休日にもかかわらず出校された校長・教頭の歓迎を受けた後、物理実験室へ。
交流会では「前座」として明和の理化部の生徒がこの日のためにがんばってきた成果(?)を先生方に見てもらった後、サークルの先生方の発表が行われました。取り分け、前田さんと林(ヒロ)さんの空き缶引き裂き装置は圧巻でした。
続いて、ルオさんが1時間にわたって英語で講演。時間の関係で通訳なしでしたが、講演内容は笠先生のご好意で英語と日本語のOHPシートが用意されていてよくわかりました。また、検電気や浮沈子を使っての講義に生徒達も興味深く聞くことが出来たようです。
ルオさんは「中国では第8学年から第11学年まで全生徒が物理必修で、大学入試でも物理をうけなければならない。一方で、物理を楽しく学ぶことが忘れられている」としたうえで「1990年南京での日中物理教育会議依頼『野良猫』(注:愛知・物理サークルのこと)の先生方のような熱意ある創造的な自主活動・自主組織が教育を改革する力になると考え、このことを中国の教育誌に書きました」と、我々を激励。
1997年10月25日例会の記録
実験装置 概略図
実験装置回路図
コイルに大電流が流れるとアルミ缶に誘導電流が発生、アルミ缶がしぼりとばされる。
では、どれくらいの電流が流れるだろうか、林ヒロさんが試算した計算は以下のとおりです。
約の電流が平均して流れると考えられます。これは、平均値ですので、瞬間値はもっとすごいと考えられます。
AとBに同方向の電流が流れたとき引力、逆方向のとき斥力
おなじみの問題で1本の糸だからとを押しつける生徒にとっては必ずしも自明ではない。M>mだからと(正しく)考えたりする。
そこで、バネがかりを使って測定してみると、やっぱりくらいの差があった。(運動中を根性で読む)
(結論)
生徒の疑問に正しく(摩擦慣性モーメント)こたえ、滑車が軽いことの意味を考えよう。