2000年7月16日(日)惟信高校での例会の記録です。
今回の例会には,香川大学に留学している,中華人民共和国山東省青島の任献和さん,コロンビアのHaroldさんが参加されました。
二人とも,国では教員であり,私達と同じ目線の話ができました。
ハンドリコーダー (前田さん) 広島の土肥さんの作品を再現してみたものです。 ドライヤーで空気を送り,リコーダーを鳴らします。 ホースが折れているのでリコーダーに空気がい かず鳴りませんが,持ち上げると空気が流れ, 鳴り出します。音階ごとにリコーダーがあるので メロディーを演奏できます。 リコーダーは100円ショップで購入。 りこうだーね。 |
電球の不思議 (前田さん) 2つの電球と2つのスイッチを直列につないである。 片方のスイッチを切っても残りはご覧のように点灯! 隠された秘密は? |
ケミホタルで温度による化学反応速度の違いを見る (船橋さん) 釣りに使うケミホタルを発光させ,氷水とお湯に入れます。 温度の違いにより,反応速度が大きく変化し,お湯のほうは すごく明るく発光します。氷水のほうは常温より遅くなり, わずかしか発光しません。簡単で,よくわかる実験ですね。 |
新水素爆鳴気 (船橋さん) 長さ15メートル,内径9ミリのビニールホース に,水素と酸素を2:1の割合で入れ,口を閉じ,着火器 で着火。爆発がホースを伝わります。 すごい迫力。ホースを持っている人皆驚きます。 ホースの反対側は水中に入れておきます。 (安全のため!) 右写真はホースへ混合気を注入するためのもの。 傘用ビニールを利用しています。 |
ニューコメンからワットへ <熱機関の進化> (川上さん) 前回の例会時のニューコメンの装置を改良。 調圧弁をつけ,冷却用のコンデンサーをつけ 次第にワットに近づいていきました。 右端の写真はワットの蒸気機関のモデル。 中身が見える蒸気機関。そのしくみがよくわか ります。川上さんの労作です。 ガラス細工は大変。職人技が必要?! |
安全のための 調圧弁 |
冷却用コンデンサー |
新百人脅し (林さん) 誘導コイルの鉄心に強力磁石を 落とします。写真の白い円柱がその 磁石。 コイルの両端に皆で手をつないで いるとビリ! 蛍光灯だって光っちゃいます。強力 磁石で,今まで不可能だったような実 験もできるようになりました。 |
超恐怖―新きもだめし (林さん,前田さん) ボーリングのボールで振り子を作ります。 写真のようになるべく高く持ち上げ,静かに 離します。さて,しばらくするとボールが戻っ て来ます。さて,あなたは直立不動で立って いられますか。 同じ点までしか振れない,離した場所に戻 るだけと,理屈ではわかっていても,迫り来る ボールは何とも怖い! やんちゃな生徒の肝試しには最適! |
ミニ静電モーター (奥谷さん) フィルムケースでつくった回転子に(針を軸に つかっています),アルミをはりつけ,両側の電 極を小型高圧発生器につなぎます。 超小型静電モーターのできあがり。 よく回ります。 |
スーパーボールの超能力? (奥谷さん) 「伊藤家の食卓」で放送していたもの。 ばね式の自動で閉まるドアにスーパー ボールを置くと,ドアが止まってしまう,という現象。 ドアの下端の高さを変えてみたが,ドアはちゃんと止まる。 スーパーボールの代わりにピンポンや鉄球で試してみたがドアは閉まってしまう。 摩擦が絡むことは明らかだが,正確な説明はこれから。 |
静電気は大型容器で (飯田さん) 前回の例会で臼井さんが発表した 大型容器での摩擦電気の再現実験。 今回はサランラップを巻いて引き剥が すことで帯電させました。蛍光灯も ばっちり点きます。 ただし,サランラップは1回ごとに巻 くので資源の有効利用(?)になって いないのではとの声あり・・・・。 |
力学的モンキーハンティング (飯田さん) モンキーハンティングの的は,電磁石の利用が多いが,これはクリップを利用した 力学的モンキーハンティング。弾はチョークをビニールに包んだものをつかう。 弾がクリップを押すと,糸が外れ、的が落ちる。 発射機の方向を的に合わせて吹くと,見事命中!。 |
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的はひもでつないで | クリップを使って発射機の先に固定 |
ピンホールビデオカメラ (戸田さん) 白黒だが,くっきり鮮明。安価なビデオカメラ。 写真では手の先にあるが,小さい小さい。 |
撮っちゃoh!で電波をみよう (山岡さん) BANDAIの子供用ビデオカメラ。 カラー映像と音声が電波で飛ばせる。 ビジュアル世代の生徒に,電波の性 質を見せるには,映像が最適。 これを,写真のようなアルミ箔に包ま れた箱に入れると,前が開いているにも かかわらず,テレビの映像が乱れる。 なぜか。 |
絵!が見えてくる (森井さん) 内側のコップに絵を書き,外側のコップには穴を開けて 指で押さえておく。2つのコップを水に入れる。絵は見えない。 指をはなして水をコップの間に入れると絵が見えてくる。 光の全反射の応用ですね。 |
新水ロケット分離機構 (飯田さん) 水ロケットの2段目の発射方式の改良です。 容器内の圧が上がると,中のチューブが伸びる ことを利用して,2段目の切り離しを行なう仕組 み。より高く,へのあくなき追求! |
その他
全反射時計 井階さん
水車の問題 井階さん
理科教育の危機(レポート) 林さん