2001年9月22日(土)惟信高校での例会の記録です。

 8月に韓国で開催されたICPECの大会で刺激を受けたメンバーが、光の3原色をテーマに様々な作品を
持ち寄りました。まさに100人の教師がいれば100通りの工夫がなされる、です。
 異なる工夫のなかから、誰もが使える、誰もが納得する、光り輝く(今回はまさに光輝く!)教材が生まれ
るのでしょう。
 光のほかに、錯視−目の錯覚を利用した作品もだされました。物理と生物、心理学、の境界領域の内容
といえ、面白いテーマだと思います。


光の3原色-その1
  (川田さん)

   赤、青、緑の超高輝度ダイオードを各10個ずつ円盤につけ、円盤をドリルで回転させて、混色を調べます

光の3原色-その2
  (前田さん)

  100円ショップで、赤、青、緑のライトステップを購入。(化学発光するものです。)3色を回転円盤につけ、円盤をモーターでまわします。
 テープを貼った部分は、その色が抜けた混色になります。


光の3原色
-その3
  (飯田さん)

  電球を箱に入れ、赤、青、緑のセロファンをはります。これを3個用意して3原色の光源にします。右の写真は、この光源でついたてに棒の影を映したものです。写真の発色が悪いですが、実物はマゼンタ、シアン、黄、白色がきれいに出ます。
  電球は何でも良いのではなく、フィラメントが線上の電球がよいようです。

光の3原色-その4
  (飯田さん)

  セロファンを円盤にはりつけ円盤をモーターで回します。
 

光の3原色-その5
  (杉本さん)
 
 円盤に色紙を貼り、円盤を回します。これは光の混合ではなく、色の混合。3色にして回すと何色が見えるかな・・・
  

水切り
  (林さん)

  上のコップを回転させ上下のコップの間に隙間を作ります。中の水は隙間があいても出てきません。表面張力のせいです。みずのかわりに石鹸水を入れると、ほんのわずかな隙間でも、石鹸水は出てきてしまいます。石鹸水は表面張力がちいさいからです。

非弾性スポンジ
  (林さん)

  スポンジに水あめをしみこませます。
 ゆっくりおすと柔らかですが、急激な力には、まるで剛体のように硬くなります。
  釘も打てるくらいです。
  このスポンジをタオルでくるみ、上から振り下ろすと・・・。
 何と、レンガが割れてしまいます。空手やテコンド(韓国の武術)でのレンガ割りは、非弾性現象でしょうか・・・・・。

電気回路クイズ
  (川上さん)

  図の回路のX、Yをつなぐと豆電球はどうなるでしょう?
 
 Xだけつなぐと?
  X,Y両方つなぐと?


しゃべるコップ
  (戸田さん)

  広島の土肥さんからのプレゼント
  口の形をまねたコップにストローをつけ、ストローをこすると、まるで人が発音しているように、アイウエオが聞こえます。口の形が母音の発音をするのに重要な役目を果たしていることがわかります。

しゃべるコップ-その2
  (清水さん)

  しゃべるコップの発音をより確かにするために、コップのなかに何かをつめるといいことを発見。
 電子装置を使わない、おしゃべりロボットができるかもしれません。

凹凸の不思議
  (戸田さん)

  2つのアインシュタインの像ですが、片方は凸面(すなわち、でっぱっている)、他方は凹面(すなわち、ひっこんでいる)なのですが、どちらが凸面かわかりますか。写真にしてもよくわからないですね。実物でも区別がつきません。私たちが見ているものは、実物そのまま見ているのではなく、脳で情報処理された像をみているのだということがよくわかります。

歩く犬
  (清水さん)

  中国の長春の韓先生が、夏に日本に来られたときに、披露してくれた歩くおもちゃをつくりました。ひとつのモーターで4本足を上手に動かして、きちんと歩くというのは、簡単そうで作るのは難しい。
 でもこれは頭がない。考えて歩いているわけではないから、まあいいか・・・

単振動記録機
 (前田さん)
 
 円運動→直線運動→サインペン で描く図形。紙はモーターで巻き取ります。
いつもながらの大掛かりな装置をつくる力量に敬服。


コイン選別器
 (飯田さん)

上からコインを落とすと、下から1円、5円、50円、10円、500円と大きさにより
分別されます。100円はどこに入るのかな?