2009年12月12日の例会の記録の第3ページです
スケルトン (山本さん) |
印刷製版用シートの軸に使われている紙筒に穴を開け、(赤い)羽根を貼ります。 明るいほうを向いて、指を穴の前に置き、反対側から覗くと、何と指の骨が見える!?! 勿論、本当の骨など見えませんが、羽が回折格子の役割をして、あたかも骨が見えているような模様をつくりだします。 残念ながら、その像はカメラにはうまく写りませんでした。 この”騙し”装置をスケルトンというのだそうです。 印刷用の紙筒がたくさんたまるので、何とかうまく使えないかという、エコ精神の発露でした。 |
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もうひとつは、CDの一部を、写真のように斜めに筒にはめ込み、覗き窓を作ります。 立派なスペクトル分光器になります。 筒の反対側を細いスリット状にすると、2次の回折も見られる優れものになります。 |
光合成を利用すれば・・・ (近藤さん) |
植物の葉緑体を利用すれば、二酸化炭素を吸収し光だけでブドウ糖を作り続ける装置ができるのではないか、と考えました。 夢のような装置ですが、可能性について皆さんの意見を聞きたいとのことでした。 葉緑体だけを生きたまま取り出して活動を続けさせるのは難しい、それならクロレラなどをまるごと育てたほうが確実ではないか、という意見がでました。 今のところは夢の装置のようです。 でも夢を実現しようというところに新しい進歩が生まれるのですから、可能性を追求することは大事ですね。 |
対流を見る (清水さん) |
気象現象は、大きなスケールで起こる現象ですが、何とか小さな箱の中で見られないかと工夫しました。 片端から線香で煙を出します。上部を金属板でふさぎ、一部を氷で冷やします。 線香で暖められた空気は、氷の部分で冷やされて下降し容器内で対流が起こるというわけです。 横から光を当てると、確かに煙の対流が確認できます。 上部ではなく内部で冷やしてもいいのでは、という意見で早速実行。 これでも対流が確認できました。 |
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今度は前線のミニュチュアモデルです。 同じ容器に仕切りを立て、牛乳を少し混ぜた水とぬるめの湯を写真のように入れます。 仕切りを静かに取り去ると・・・・ 冷たい水が温かい水の底に入り込みます。暖気に寒気が入り込む寒冷前線の水モデルです。温度が違う水(空気)は簡単には混ざり合わないのだということを、これを見るだけで理解することができます。 こうなると次は温暖前線モデルですね。 |
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どれが一番飛ぶ? (川田さん) |
3種のピンポン玉を用意します。 1 そのままのピンポン玉 2 水を入れたピンポン玉 3 中にボンドを入れて固めたピンポン玉 同時に落とすと、同じように落ちます。 では、右の写真のような坂を転がして落とすと、どの玉が一番遠くまで飛ぶでしょうか。 |
やってみると、水を入れたピンポン玉が一番遠くに飛びます。 水入りのピンポンダマの水はほとんど回転しないので、位置エネルギーが回転のエネルギーになる分が少ないのですね。 では、2番目はどれでしょうか。 |
ホーホー笛 (川田さん) |
家にあったフィルムケースを有効利用しようと、 ホーホー笛を作りました。 底の蓋を開けたり閉めたりで違う音程を出せます。さらに手で覆って、空いた部分の面積を変化させることでいろいろな音階を奏でることができます。 デジカメの普及でフィルムを使うことが減りましたから、フィルムケースは、これからは貴重な資源になるかもしれませんね。大事に使いましょう。 |
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竜巻の実験 (伊藤 政さん) |
向陽高校の理科部の生徒が、竜巻の実験で賞をもらいました。 その実験内容を説明してくれました。 |
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竜巻の周りの空気はどのように渦に巻き込まれていくかを調べました。 ストローから出る煙がどう移動するかを、ストローの位置や高さを変えて調べます。 結果は、そのままの高さから吸い込まれていく、です。 |
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竜巻と周囲との境界線は、地面近くでは末広がりになっていますが、柱の部分ではほぼ同じ径の円柱状になっているようです。 困難な実験を工夫と忍耐でやり遂げた生徒諸君に敬意を表したいと思います。 指導した教員も含めて・・・・。 |
ムービングマグネット型カップスピーカー (林さん) |
磁石が固定されてコイルが動くタイプのスピーカーに対して、逆転発想でコイルが固定し磁石が動くタイプのスピーカーを作りました。 コイルの巻き数を多くできますので、イヤホン端子の出力でも十分聞こえます。 実物は、鉄心に釘、コイルは0.25mm程度のエナメル線を500回巻いてあります。 スピーカーはマイクになりますから、マイク端子につなげば立派にマイクとしても使えます。 (最近外部スピーカー端子がないラジオやラジカセがほとんどですので、イヤホン端子で聞くことができるのはいいですね。 |
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クッション材(電気製品等の包装に使われているもの) |
鉄釘を適当な長さに切って鉄心にしています。 |
コップを押しつけると聞こえてきます。 |
磁石をコップの内側においても聞こえます。 |
共振時の空気の動き2 (山岡さん) |
前々回の例会で、共振時の空気の動きが容器の外側に向いていることを発表したのですが、出るばかりではありえないので、内部に向かう空気流を何とか見られないかと探し続けました。 小さな炎を内部に入れ、この状態で、牛乳瓶内部の空気をスピーカーからの音と共振させると、炎が内部に向きます。 しかし、容器が牛乳瓶ではなく円筒形では共振しても内部に置いたろうそくの炎はゆれません。 どうも、瓶の出口の形が空気流に(炎のゆれに)大きな影響を与えているようです。 |
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<参考> http://www2.hamajima.co.jp/ikiikiwakuwaku/record/r_2009_07_18/newpage3.htm 共振時の空気の動き |
断熱膨張の温度低下の測定 (川田さん) |
圧縮した空気を閉じ込めて、急に栓を開けると断熱膨張により温度が低下して、霧などができます。 これを放射温度計で測ってしまおう、というもの。 やってみると 2℃ぐらい下がるようです。 霧ができなくても温度低下が確かめられます。 放射温度計はどこを測定しているのだろう、という声が出ました。低下しているのだから内部の温度だろうとは思えますが・・・・・。 |
怪しい光? (伊藤 政さん) |
あるところで入手した色のおもちゃ(?)です。 この光の色は何だろうかという質問です。 分光器でスペクトルを見ると、インバーター蛍光灯のものと似ているようだということになりました。おもちゃのほうは光量が少ないのではっきりしないところもありますが・・・ 結論は、冷陰極の蛍光灯で、管壁に色を出す物質が塗ってあるのだろうということになりました。 おもちゃもハイテクになっていきますね。 |
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