高瀬川重鉱物採集オフ (98/07/12 長野県大町市葛温泉)

 NIFTY-SERVE【理科の部屋】とRec-Geoの共催で行われた重鉱物採集オフに参加した。大町市から高瀬川をさかのぼった七倉ダム(左)のすぐ下流、葛温泉付近の河原(右)が採集場所だ。



 前夜、現地入りして野営していた清水さん(左写真後方)と合流、前年ここで採集したという標本を見せてもらう。藤沢から持参した双眼実体をのぞくのは神崎さん。


 清水さん手製の標本容器。ガラス管に旋盤加工して作ったという真鍮のふたがはめ込んである。中の標本はジルコン。


 顕微鏡で見たジルコン(左)と、放射性鉱物ウラノトーライト(右)。本日のお目当て鉱物だ。


 清水さんがさらに上流の高瀬ダム周辺の濁沢で採集したという重鉱物入りの黒々とした砂を見せてもらう。神崎さんが持参した放射線検出器「はかるくんII」で計測してみると、バックグラウンドの数百倍のカウントが出た。この中に確かにウラノトーライトがある。


 さっそく橋の下の河原に降りてみる。川の流れの関係で、大きい岩などのすぐ下流に黒い砂の堆積がある。これが見つかれば収量が稼げる。


 河原には天然の温泉が湧出している。手で触れないほど熱い。
 

 川の水でパンニング(椀掛け)をする清水さん。右は選鉱後の黒々とした砂。ただし、まだその大半は磁鉄鉱だ。


 さっそくルーペで鉱物を鑑定する清水さん。ジルコンもウラノトーライトも確かに含まれているようだ。


 昼食をとりながら地質図を広げる、びんた切れの水晶こと高山さん(左)と萩谷さん(右)。森の祠の前で鉱物談義がはずむ。


 採集を終え、記念撮影。右から神崎さん(運転御苦労様でした)、犬塚さん、高山さん、清水さん(ご指導ありがとうございました)、手前は萩谷さん、左端が山本。皆さん本当にお世話になりました。実り多い一日でした。


 後日、萩谷さんと神崎さんには神奈川県教育センターの研修で鉱物分離と鑑定の手ほどきを受けることになります。関連記事はここ


 清水さんのホームページへ

 萩谷さんの「砂つぶの地球科学」へ (高瀬川オフの報告ページもあります。)

 萩谷さんの「石ころの地球科学」へ


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