六国見山・鎌倉湖の自然 2004/01/11 北鎌倉〜大船
2004年最初の活動です。JR北鎌倉駅から北側の六国見山へ登り、さらに今泉台の住宅地をぬけて、
鎌倉湖(散在が池)に至る自然散策コースです。幸いお天気も良く、楽しいハイキングとなりました。
朝9時、藤沢駅のサンパール広場に集合。鈴木先生の説明を聞き、そのあとJR線で北鎌倉へ向かいます。 |
本日の見どころリスト。先生があらかじめ下見をして、写真入りで用意してくれました。見て確認したものに丸をつけていきます。 |
北鎌倉駅で降りていざ出発。岩ののトンネルをくぐって八雲神社をめざします。 |
長い階段を登って八雲神社に到着。山ノ内の鎮守様で、素戔嗚尊(スサノオノミコト)をまつっています。 |
ここからは北鎌倉の町並みが一望できます。遠くには富士山もくっきり。 |
社殿の前で鈴木先生の説明を聞きます。まだ科学が市民のものでなかった頃は、信仰だけがよりどころでした。 |
境内にある清明石。平安時代の陰陽博士だった安部清明が厄除けのためにすえたといわれ、知らずに踏めば健脚となり、知って踏むと足萎えになると言い伝えられてきました。 |
市重要文化財の庚申塔。江戸時代にあたる寛文五年(西暦1665年)の銘があり、正面をむいた見ざる言わざる聞かざるの三猿が彫られています。 |
円覚寺裏に新しく造成された住宅地からは、大船駅近くの大船観音寺の大きな観音様が見えます。 |
造成地のはずれが六国見山の登山口です。ここで小休止。点呼の後山登りをはじめます。 |
六国見山の頂上に着きました。眼下に鎌倉の市街と相模湾を一望することができます。山頂から伊豆、相模、武蔵、安房、上総、下総、の六国を見渡すことができるというのでこの名が付きました。 |
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空気が澄んでいるので遠く大島の島影も見ることができました。 |
山頂にある石碑。山頂は狭いので、少年団の100人以上が登るとあふれてしまいます。景色を見終わった班はすぐに出発。 |
まわりの植物の変化を観察しながら、尾根筋の明るい雑木林の中を進みます。 |
稚児墓。鎌倉の開拓者、染屋時忠の子の墓と伝えられています。中ほどが失われており、基壇の上に直接笠と宝珠をのせています。花と線香が手向けられていました。 |
六国見山の三角点。147.39m。山頂より東のちょっと低いところにあります。 |
一度山を下り、今泉台の住宅地をぬけて、さらに東側の「散在が池森林公園」に入ります。散在が池は鎌倉湖とも呼ばれています。 |
ホウライシダ。住宅地の石垣で見かけました。シダ類では珍しい帰化植物で、鎌倉から広まったのだそうです。 |
リョウメンシダ。表も裏も同じように見えるのでこの名が付きました。 |
ベニシダ。胞子嚢のイボイボが表からもわかります。 |
裏側には胞子嚢ガびっしり。こんな真冬にも胞子をつけるんですね。 |
コモチシダ。その名の通り成熟した葉の表面に、小さな子供の葉が生えてきます。 |
イタチシダ。森林公園の山道で鈴木先生が見つけました。わりと珍しいようです。 |
石垣にたれ下がるように生えているヤブソテツ(右上)とオニヤブソテツ(左下)。 |
イノモトソウ。日陰で比較的乾いたところに生えます。 |
アオキ。日陰に生え、冬には赤い実をつけます。 |
オニシバリ。鎌倉から三浦半島の雑木林に自生します。しなやかで鬼が縛れるというネーミングだとか。 |
散在が池に着きました。もとは長者ヶ沼という小さな池でしたが、明治時代に農業用のため池として堤防が築かれました。 |
鈴木先生の説明を聞きます。このあと班ごとにお弁当を食べました。 |
両岸に地層が現れているせせらぎの小径を通って下山です。 |
古都鎌倉は住宅地と背中合わせに、こんな自然がまだ残っているのです。 |