例会速報 98/09/30 慶應高校


前の月の例会例会アルバム目次次の月の例会


YPCホームページ(本館)へすたのページ(別館)へ天神のページ(別館)へ次回例会のご案内 


「のぞみ」火星へ 天神の発表

 文部省宇宙科学研究所(ISAS)が打ち上げたわが国初の火星探査機「のぞみ」が、9/24第一回月スイングバイに成功しました。このあと12/18に第二回月スイングバイ、12/20に地球スイングバイを行って、いよいよ火星へ向かいます。詳しくは次号YPCニュースの天神の記事を。

 左は「のぞみ」のホームページにある型紙で作ったペーパークラフト。関連URLは下記。

「のぞみ」ホームページ http://www.planet-b.isas.ac.jp/
ペーパークラフト http://www.planet-b.isas.ac.jp/paper.html
最新の画像アルバム http://www.planet-b.isas.ac.jp/MIC/MIC_j.html
軌道図 http://www.planet-b.isas.ac.jp/whereis.html


香港科学館 小河原さんの発表

 変換後の香港へ行って来た小河原さんの報告ビデオを見る。香港科学館のシーンが圧巻。大型展示、体験型展示を組み合わせた大規模な施設で、非常にお金をかけたものであることが一見してわかる。香港旅行では要チェックのポイントだ。


 小河原さんのお土産?。香港の露店で買ったハイパーヨーヨーもどきと、家の近くで買ったアルコールチェッカー。お値段を当てた人がもらえるとのことで、入札が行われた。いくらに見えますか?


速度ベクトルの成分の変化説明用教具 水上さんの発表

 教科書の図を何でも木工工作にしてしまう水上さん。3次元のベクトルの成分が一目でわかる教具をご披露。


重心の移動に伴う荷重変化 水上さんの発表

 剛体力学の単元で、力のモーメントのつりあいを演示する実験。天神の実験室展示にある「ダブル体重計」のデスクトップ版だ。


摩擦熱で湯を沸かす 水上さんの発表

 科学の祭典で北海道電力の伊良原さんが発表していた「仕事と熱の関係」の実験器具をさっそく作ってみた。ごく簡単に作れるそうだ。太いひもで銅管を強く摩擦すると、管内の水がたちまち沸騰する。持ち込み実験で生徒に教室でやらせるという。



メトロノームによる運動の解析 水上さんの発表

 水上さんお得意の黒板実験。水平またはわずかに傾いたレールを黒板にかけ、鉄球をころがして、等速運動、等加速度運動を演示する。メトロノームや手拍子で時間を測るのがポイントで、見ていて大変わかりやすい。拍子にあわせてレールにはマーキングがしてある。


 左は機械式電子メトロノーム。下左は電磁石を使ったスターター。下右は装置全景。



連結振り子のシミュレーション 右近さんの発表

 右近さんが都理研に招かれて講演したときのビデオを披露してくれた。Mathematicaで互いに連結された調和振動子の運動をシミュレートしている。ソリトンが伝わっていくようすが観察できる。


スパークチェンバー(放電箱) 右近さんの紹介

 コッククロフト・ウォルトン型高圧発生回路(左)と、金属板上に5ミリほどの距離をおいてタングステン線をはり渡したスパークチェンバー。線源を近づけるとタングステン線と金属板の間でパチパチと放電が見られる。放射線の経路に沿って電離した空気が放電を誘うのだ。



UVカットグラス 中村理科の渡辺さんの発表


 中村理科が発売を予定している新教材。日石の「UVカットグラス」。ブラックライトを当てて蛍光体を光らせてみると、普通のガラス(右)は紫外線を通しているが、UVカットグラス(左)は通していないのが一目瞭然。

 ちなみにデジカメやビデオカメラは近紫外線を感じてしまうので、ブラックライトがすみれ色に写る。UVカットグラスを当てた部分は肉眼で見た色に近い。

 


雪が降る 渡辺さんの発表

 温めた塩化アンモニウム飽和水溶液をアクリルの筒に入れて放置すると、やがて液が冷えて再結晶が始まり、管内に結晶の雪が降り始める。十字をした美しい結晶だ。下の方が温度が低いので降下するにつれ結晶が成長していくのがわかる。よくメスシリンダーで行われる実験だが、このようにパイプを細く、長くするほうが見栄えのする実験になるという。




教訓茶碗を切る 松本さんの発表

 ご存じ、沖縄の陶芸品、教訓茶碗。茶碗の中央にシーサーが立っている。お茶やお酒を注ぐと、八分目までは普通に注げるが、それ以上注ごうとすると下の穴から全部一気にこぼれてしまう。「何事も欲張りすぎてはいけない。人生は腹八分目。」という教訓を伝える。石垣市米原447番地・米子焼窯元製。


 底の穴。原理はサイフォンの機構であるのは有名だが・・・

地学屋の松本さんの追求はこれだけにとどまらない!

 教訓茶碗を岩石カッターで一刀両断。シーサーの下に隠されたサイフォンの水路を見事に確認。陶器の製造工程もうかがい知ることができる。ここまでやる人は普通いませんね(^^)v。


珈琲漏斗 高杉さんの発表

 サイフォンネタなら私も・・・とばかりに、たかすぎさん登場!取り出したるは愛用の「メリタのコーヒーサーバー」。コーヒーをドリップするおなじみの道具だが・・・

 フィルターをセットして、お湯を注ぐと壁面の溝がそれぞれパイプになる(下左)。中央の底に近い部分の溝の形状に注目。逆U字型の左下端が、たったひとつ開いたドリップ穴に通じている。

 この逆U字がサイフォンになって、最後の一滴まで見事に落ちきるのだ(下右)。



壁をぬける球 生徒作品・天神の紹介

壁で仕切られた筒の中に、発泡スチロール球。

ころがすと壁をぬけてしまう。詳しくは天神の実験室の記事へ。


レーザーポインターのちょっとした工夫 天神の発表

 このごろ比較的安価に手にはいるようになったレーザーポインターにちょっと加工を施すと光学実験に便利なアイテムになる。
 ビームの出口に近いところにドリルで穴をあけて、透明なガラスまたはアクリルの円柱を差し込む。

 こうするとビームが円柱と直角な方向に一直線に広がるので(下左)、スリットライトとして使える。ポインターの細いビームのままでは見えにくい光路を効果的に示すことができる。下右の写真は虹の原理の演示。



二次会 日吉駅近くの普通部通り、寿美吉にて

 今日も話題が多かった。お疲れさま。カンパーイ。例会参加者25人中、19人が出席。相変わらずすごい動員力だ。

 酒席でも実験は続く。小河原さんのお土産のアルコールチェッカー(なんと¥100だったそうだ。)をチェックするのは、例会で新教育課程のお話をしてくれた鈴木さん。

 これまた小河原さんの香港土産ヨーヨーで「昔取った杵柄」を披露するのは松本さん。そういえば、これでTVに出た人もいたなあ(^^)。













←この人が小河原さん。10/19にNHK「やってみようなんでも実験」に登場します。YPC第6代実験名人襲名披露は18:50教育TVに注目!


前の月の例会例会アルバム目次次の月の例会


YPCホームページ(本館)へすたのページ(別館)へ天神のページ(別館)へ次回例会のご案内