例会速報 98/11/11 神奈川学園高等学校
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直輸入おしっこ人形大即売会
花岡さんが直輸入を手配してくれた中国製おしっこ人形が届いた。早速即売会が開かれた。1個¥500で飛ぶように売れた。ずいぶんいろいろなデザインがあることが判明。クレヨンしんちゃんが人気があった。まだ在庫あり。
なお、どのように使うものか知らない人は、98年8月例会(厚木高校)の報告を見てほしい。
まわるまわる 杉木優子さんの発表
杉木さんは島津製の大きな回転台を持ち込んだ。鉄の円盤をその上で転がすと、蛇行しながらかなり長時間回り続ける。その動きがとても面白い。軌道運動をしているようなので、力学的に説明できそうだが、まだ未解決。
米、エクスプロラトリアムの新しい展示で見て、追試をしてみたのだという。
ジャイロ効果のため、最適な平均半径のまわりで蛇行することになるようだ。適度な滑りも必要のようで、最適条件を見つけるのになお研究の余地がある。
例によって、その場でいろいろな試行が行われた。左は杉木さんが持ってきた力学台車のおもり。右はビニールテープ。
はねかえり係数と内部エネルギー 宮崎さんの発表
弾性・非弾性ゴムボール(スーパーボールとハネナイトボール)をそれぞれ板に固定し、ハンマーでたたいてみる。非弾性ボールの方はエネルギーが吸い取られるのが手の感触でよくわかる。
さて。その吸い取られたエネルギーはどこへ行くのか・・・
温度計つきテスターでボールの表面温度を測ってみると、弾性ボールは打つ前と変わらないのに対し、非弾性ボールは明らかに温度が上昇している。ハンマーの運動エネルギーはボールの内部エネルギーに変わったのだ。
海外のテキストを授業に 小河原さんの発表
小河原さんはカナダのサイエンスワールドで入手したという手作りテキストから、授業に使えそうな面白実験を探している。これはその中の一つ。
Equilibrium of Objects(物の平衡)と題した実験。同じ形のPETボトル3本にそれぞれ写真のように水を入れる。さてどれが一番倒れにくいでしょうか。
重心の低い「中ぐらい」が倒れにくい。先日の「ドミノ倒し」に通ずるものがある。厳密には、固定点(接地点)のまわりの力のモーメントを論じなければならないので、容器の形状にも依存する。
一方、倒れる速さは中味が固体であるか液体であるかによっても変わるはずだ。冷蔵庫で凍らせて比較すると面白いかもしれない。
回転するタネ 高杉さんの発表
クリップと紙で作った回転するタネのモデル。科学の祭典などでも見かけるネタだが、この本物を見たことはある?
これがその実物。ラワンの種。見事な羽根がついている。東急ハンズのクリスマスツリーオーナメントのコーナーで売っていたそうだ。
さっそく実演。くるくると良く回る。植物の生存のための知恵に感心。
うず電コロコロ 金子さん、水野さんの発表
科学の祭典で見た装置をヒントに作った渦電流制動の実験装置。簡単な構造なので量産して生徒自身に体験してもらう。斜面を転がってきたコインがネオジム磁石の部分で極端に遅くなるのが観察できる。やはりネオジムは抜群。
こちらは水野さんの装置。さらにシンプル。
これはフェライト磁石を使った「元祖」モデル。磁界が弱いので制動が甘い。
さかさ試験管の実験 山本の発表
【理科の部屋】のさかさコップの話題から発展して、山本喜一さんの紹介で入手した都立大名誉教授・佐々木恒孝先生の論文にあった、さかさ試験管の実験の追試。口径17mmまでの試験管なら、ふた無しでさかさにしても表面張力で水はこぼれないという。17mmはさすがに容易ではないが、やや細めの試験管なら比較的楽に実現する。
なお、佐々木論文の、「さかさコップで水を支えているのが大気圧であるとするのはTextbookErrorである。」との論は、言い過ぎである。水を保持する力はやはり大気圧による力で、表面張力は界面の安定に寄与しているだけだと思う。圧力のオーダーがまるで違うのだ。
さっそくみんなでやってみる。「えー、ほんとにこぼれないの?」「意外と難しいぞ。」「わーほんとだ。できたできた。」「水面がブヨブヨ振動してる。」・・・と場内騒然。
二次会 横浜駅近くのきどにて
二次会にも16名が参加。お疲れさま、カンパーイ。
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