例会速報 98/12/09 県立横浜翠嵐高校


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ありがた〜いお線香 山本の紹介

ちょっと太めの真っ黒なお線香。火をつけると、燃え進むにしたがい、なにやら絵が・・・。

如来像と「南無釈迦牟尼佛」の経文が現れる。あぶり出しの原理か?


ラジコン恐竜ブラシ 山本の発表

 10月の例会でも話題になった、このごろ流行の「ゲジ虫」「快走タワシ」シリーズに、ついにラジコンバージョンが登場!ピッピーポケベルの発信器や、携帯電話の電波に反応して光を点滅させながら動き回る。しかも体長5cmほどの超小型。
 外装は実は100円ショップで売っていたネイルブラシだ。中にはなにやら本格的な電子回路と偏心モーターが。


 種明かしはこれ。携帯電話のアクセサリーとして売られている着信報知装置。どんな電波にもみさかいなく反応するという安物である。このケースを取り外して中味をそっくり移植しただけなのだ。そこまでしなくても、これに適当な足をつければ、安直にラジコンゲジ虫ができあがる。


ペルチエ熱電池 山本の発表


 ペルチエ素子の両側に放熱フィンを接着し、二つのシール容器のふたをくりぬいて、その間に取り付けた。シール容器の一方に氷を、他方にお湯を入れて左の写真のようにペルチエ素子をはさむと、温度差発電ができる。60mAの負荷で30分以上、2〜1Vの起電力を発生し続ける。起電力は二つの熱源の温度差に比例する。

 熱効率は極めて低く、1%に満たないが、しっかりした高・低熱源があれば実用になるかもしれない。右近さんによれば、ロシアでは暖炉やランプのアクセサリーとしてペルチエ素子の起電力を利用した器具が実際に用いられているのだそうだ。


おむすびに乗ろう 金子さんの発表


 工業高校の金子さんが持ち込んだのは定幅図形のローラー。マシニングセンターでアルミを加工して作った本格的なもの。なんと人が乗れる!

 定幅図形だから、転がしても上の板は上下しない。極めてスムーズに移動する。祭典の出し物に使えそう。


トイレチックな望遠鏡 金子さんの発表

妙なネーミングだが、要するにトイレットペーパーの芯を鏡筒にしたガリレイ式望遠鏡だ。接眼レンズには写ルンですのファインダーレンズを利用している。

 こちらは老眼鏡用の長焦点レンズ(眼鏡屋に特注して取り寄せたとのこと)を窓ガラスに貼り付けて無鏡筒望遠鏡。接眼レンズは100円ショップの虫眼鏡。


 保健室にあった検眼用のレンズセット。都合のよいことに凹レンズと凸レンズがそろっている。焦点距離の組み合わせを変えて、倍率の変化が確かめられる。意外なところに役に立つグッズが眠っているものだ。



一円玉を曲げる 鈴木さんの発表

 マジックに詳しい鈴木さんが仕入れてきた手品グッズ。ハンドパワーで曲がる一円玉だそうだが、みたところ普通の一円玉のようだ。特に傷も折れ目も見あたらない。


 しかし、ある方向にちょっと強めに力を加えると、ご覧のように曲がってしまう。でも、これをMr.マリックのようにさりげなくやるのはむずかしそうだ。

 そもそも、硬貨をこんな風に変形してしまうのは違法ではないかという話も出た。それを売るという商行為も適法なのかどうか・・・。


ネオジムと非鉄金属の振り子 喜多さんの発表

 ストローでつるしたネオジム磁石と硬貨(10円玉2枚、1円玉2枚で2g)の振り子を平行にして接近させて振るとどうなるだろうか。当然、渦電流による相互作用が起こるのだが、どんな動きになるかを事前に予想してみよう。一方を止めておき、他方だけを振り下ろすとどうか、双方を左右から振り下ろし、すれ違わせるとどうか、振り子の長さを変えたらどうか・・・などなど。



 同じ長さの振り子で一方だけを振ると、相互作用の結果、やがて二つそろって振れるようになる(左)。こうなれば振動はしばらく続く。長さが違うと共振しないので、系の力学的エネルギーは速やかに失われ、振り子はすぐに止まってしまう。



ひっくりカエル 宮田さんの即売会

 頭を指で押さえて放すと、くるりと見事なバック転を決めるかわいらしいおもちゃ。あごの下の吸盤と頭の中に仕込まれたばねの絶妙のコンビネーションだ。宮田さんは仕入れた90個全部試してみて、うまく着地を決めるものと、着地にしくじって「ひっくりかえる」ものとの比較分析をした。

商品名は「宙がえる」。豊橋市の吉見出版株式会社で30個単位\1500。
購入方法は、FAX 0120-443117に 30個単位のセット数、住所、学校名、電話番号 をfaxする。税、送料別。\3000未満の場合梱包料\300も必要。


ソジャーナのおもちゃ 松本さんの紹介

 恵比寿の玩具店で衝動買いをしたというマーズパスファインダーのローバー「ソジャーナ」を型どったおもちゃ。対象年齢3歳以上。有線リモコン、電池駆動で前進後退をするのみだが、昨年、火星からの画像に胸を躍らせた向きにはうれしい一品。 



Twinkle Glasses 宮崎さんの紹介

 東京ディズニーランドのお土産屋さんで売っているおもちゃ。例のHoloSpexがレンズ中央を境に二種つなぎ合わせてある。明るい点光源を見て、視線を右に振ると三日月が、左に振るとミッキーマウスがホログラム像として浮かび上がる。


ゆがんだYPC 高杉さんの発表

 表面を鏡のように研磨したアルミ缶にゆがんだ裏返しの文字を映すと正しく読める。文字の方はペイントショップ・プロのようなフォトレタッチソフトで加工できる。絵や写真を素材にすると面白い。空き缶の磨き方については「子供の科学」誌の高杉さんの記事を参照のこと。


しし座流星群の写真 高杉さんの即売会

 11/18未明のしし座流星群の写真撮影に成功した高杉さんが、複数の流星が1フレームに写っている写真を焼き増ししてきてくれた。輻射点がわかる。

 手前のはスロバキア共和国の天文台
Astronomical Observatory Modra(Comenius University)の報じた
http://center.fmph.uniba.sk:80/~ago_modra/english.htm
の魚眼全天カメラによる写真のプリントアウト。

 日本では大出現は見られなかったけど、それなりに楽しめたよね(^^)v。


本物のアルソミトラのタネ 渡辺さんの発表

 科学の祭典などでこれの模型を作って飛ばしているのは見ていたが、これがウワサのアルソミトラの本物だ。長さ10cmあまり。椰子の実のような大きな実の中に、これが1000枚ぐらい折り重なって収納されていて、実が口を開けると一枚また一枚と舞い降りてくるのだそうだ。貴重品につき実験は禁止。



¥19800で地球の大きさを測る 山本の発表

 「カーナビで地球の大きさを測る」の廉価版。トランシーバーのようなハンディサイズのポケットナビゲータを使えば、学校のグラウンドでもエラトステネスの方法で地球の大きさが測れる。

 南北100mの基線長で求めた地球全周は3.7×10kmとなった。授業時間内で十分測定可能。詳しくはYPCニュースの記事を。

二次会 横浜駅西口「弁慶」にて

 恒例になった二次会には16名が参加。カンパーイ。


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