2003年9月27日の例会の記録の第3ページです


真空キャップを使っての実験
(戸田さん)
 台所用真空ポンプ−真空キャップ−があります。これを使って簡単に圧力の実験ができます。
 デジタルの気圧計を用意して、容器からこの真空キャップを使って空気を抜いていきます。
 デジタルの値が減っていくことがわかります。


デジタル気圧計の目盛りがどんどん減っていきます。
 長さのある直管から空気を抜くと、真空落下の実験も手軽にできます。 

野呂さんの本の紹介
(戸田さん)
 「先生はマジシャン」という本の著者である青森の野呂さんが、その市販本を出す元になった本の紹介です。
 全国に工夫を極めている方々がいらっしゃるのですね。
 

ひずみ絵作成ソフト
(鈴木さん)
 円筒形の鏡を中心に置き、鏡を通してみると普通の絵がみえるひずみ絵です。普通の絵からこのひずみ絵を作るソフトがあります。
 写真は本人の写真をつかって作ったものです。
 本物とひずみ絵との落差が面白いですね。

「理科総合A」1年目のスタート
(伊藤昇さん)
 今年の高校1年生から始まった「理科総合A」で、1学期におこなった物理分野の内容についてのレポートです。
 夏の科学教育研究協議会でも発表しました。
 中学校の理科から高校に移行された分野は次のようなものです
 
 理科総合Aと物理Tで扱われる分野(3項目)
         −仕事と仕事率、水の加熱と熱量、電力
 物理Tで扱われる分野(11項目)     
          −力とばねの伸び、力の合成、浮力、水圧、質量と重さの違い
           比熱、直流と交流、真空放電

 概念のつながりや教える順序など、考えなければならない問題点は数多くありそうです。 いろいろな学校での試みや経験を交流できればいいですね。

放射能兵器劣化ウラン弾
(林さん)
 琉球大学教授・矢ヶ崎克馬さんのレポートの紹介。
 アフガニスタンやイラクでも多数使われた劣化ウラン弾の危険性について、詳しくかかれています。
 爆発の際にできる粉末微粒子が拡散し、人間の体内に入り、内と外からの被爆が起こります。これ
から先、被爆による被害が明らかになってくるでしょう。恐ろしいですね。
 これは大量破壊兵器ではないでしょうか・・・・・・・。

一度きり教訓茶碗と逆教訓茶碗
(山岡さん)
 よく知られた教訓茶碗(少量の水ではもれないが、多量の水だと漏れ出てしまう)はサイフォンの原理を利用したものですが、何度でも同じ事が起こります。

 この教訓が一度しか起こらない「一度きり教訓茶碗」は2度目からは少量の水でも貯めることができません。仕組みは写真を参考に考えてみてください。
 「逆教訓茶碗」は、少量の水は漏れ出るが大量の水では漏れがとまる、というものです。本人いわく、小さな欲では大した事はできないが、大きな欲なら大きな事ができる、という教訓を与えるのだ、とか・・・・・。

  一度きり教訓茶碗

  逆教訓茶碗

引っ込み思案進化?形
(山岡さん)
 4つの玉を引くと紐が出入りする平面型の引っ込み思案です。
 中で紐が絡んでいると考えますが、真ん中はあけると空。いったいどうなっているのでしょう。
 仕組みを考えさせる教材になるかも。
 次は立体型。
 青い紐を引くと桃の紐が引っ込みます。逆も起こります。ところが胴の部分はつながっていません。いったいどうなっているのでしょう。

 くっついていなくても引くことができる。原理はもうお分かりですね。

ファインマンタービン水中型
(山岡さん)
 千葉の麻生さんのレポートに触発されて始まった、愛知のファインマンタービンの研究。空気流の場合は何人かの方が試みていますが、これは水中型。
 図のような容器に水が入り込んだら、容器はどちらに回りますか、という問題です。

 
 
 回転軸を磁石で吊り下げ、摩擦をへらして、小さな力を見出せるようにしています。
 結果は、空気のときと同じになりました。同じ流体ですから当然といえば当然・・・。

 底から水が出ることで、容器に水が入り込む。さて、どちらに回る?

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