2018年5月19日(土)の記録の第2ページです


 UFO風船 (永田さん  

 永田さんが考えたという「UFO風船」。
 材料は、曲がるストロー、風船、輪ゴムにビニールテープのみ、非常にシンプルな構造です。
 この風船は、回転しながら上に上がっていきます。

 この上昇を可能にしているのが、風船の上方に貼られたビニールテープです。

 例会では上昇する理由を探るため、巨大風船でも実験を行ってみました。
 UFO風船の空気入れ兼発射台です。  天井まで浮上した風船です。
 右のような巨大風船に「おもり」となるビニールテープを貼って実験してみると、ゆっくり回転しながら上昇し、天井に達しました。
 
 大型風船で実験です。  風船は、永田さんの目線の先に。
 「なぜ、吹き出し口が下を向き、風船が上昇するのか?」この理由について様々な意見が出ました。

 

 マグヌスカップ (山本さん  
 大学の同窓会に参加した山本さん。「孫と遊ぶ」という題目で、流れの中で物体が回転することにより揚力を得る「マグヌス効果」を利用したおもちゃ「マグヌスカップ」を紹介しました。

 必要な材料は、紙コップとテープ、輪ゴムのみ。投げ方にこつはいりますが、紙コップが回転する面白い運動をみることができます。

 写真の笑顔を見てください。こんな楽しそうなお爺ちゃんがいたら、きっと、お孫さんも科学好きになることでしょう。



 マグヌスカップ(川田さん)
  マグヌスカップを投げ、満面の笑みの山本さん。

 浜松ホトニクス製分光器 (井階さん  
 前任の愛工時代から、植物の吸収する光を調べる実験を行ってきた井階さん。

 以前は分光した光のスペクトルを撮影して、吸収光のスペクトルを調べてきましたが、伊藤さんが紹介したPCにつなげるスペクトル分析のソフトに魅了され、ついに浜松ホトニクス製の高性能な分光器を購入しました。

  
 楽しげに機器の説明をする井階さん。
 まだまだ、使い始めたばかりですが、太陽光のフラウンホーファー線や、植物の吸収スペクトルなどすぐに実験できました。

 今後、様々な活用法が見つかりそうですね。
 ギターのを共鳴箱として、音を大きくしてみました。

 LEDライトで光の3原色の実験 (奥村さん  
 LEDを使った3原色の実験には、光の強さが一様な光源が必要です。

 飯田さん光源を探し、線光源である蛍光灯型LEDがその解決策となりました。

 一様な光源として白色LEDもありましたが、この度、奥村さんが持参したカーマのプライベートブランドのLEDは明るさが十分。技術の進歩を感じます。

 これを3本用意し、3原色のセロファンを貼れば、簡単に実験を行うことができます。

 遠近で光の強さも調整でき、誰の手でもできるのは楽しいですね。
 親子で3原色の実験です。

 いきいき物理マンガで実験 (飯田さん  
 いきいき物理わくわく実験のイラストを一貫して担当してきた奥村さんが本を出版することになりました。

 「いきいき物理マンガで実験」というタイトルで日本評論社から出版されます。

 厳選した16の実験について、実験方法や、理論的なお話しに加え、失敗例も載せているとのこと。
 よろしければ、ご購入ください。

 もう1冊の本も近日発売だそうです。
 色々な使い方のできる1冊です。

 高校で音をどのように教えるか。 (飯田さん  
 縦波の横波表示のグラフは、進行方向の変位を、y軸方向の座標に取るため、実際の変位の向きを理解するには、グラフを見てすぐに縦波をイメージするのは難しく、図を書いて整理する必要があります。

 飯田さんはそもそも、その表示の仕方がよくないのではと考え、波の変位と疎密を一体のものとして一貫して扱おうとしました。

 グラフは実際の波の様子が直観的に分かりやすい(意見は分かれるかもしれませんが)疎密の横波グラフを中心にしたこと、位相や自由端反射、固定端反射という座標や条件に依存する言葉を出来るだけ使わないで説明する授業案をつくりました。

 縦波の教え方をまとめての発表でした。
 大きな問題でもある、現行過程で問題を引き起してきた、平面上の縦波の干渉(ベクトル合成)は、扱わないという意見でした。

 音の干渉をどう扱うかは、近年、偶然起こったミスではなくて、必然的に起こった本質的な問題として、じっくり検討すべき課題です。

 力センサーの開発 (田中さん 
 歪みを使った力センサーはデジタルスケールなど身近なものに使われています。しかし、物理の授業で用いるには、力の時間変化が調べたいところです。

 田中さんは、力の時間変化を1秒間に80回測れるものを製作しました。

 この装置を「ちから計」と名付け、受ける力(qw単位)を表示板に表示します。
  歪みセンサーです。
 30cmの高さから質量28gの鎖を自由落下させたとき、はかりの目盛りは最大で85gwとなりました。

 理論値はいくらになるのでしょうか?
  鎖が落下するのときの目盛りの最大値は?


 ウインドカーと帆掛け船の違い (津山さん、林さん 
 津山さんは、公益社団法人自動車技術会「キッズモノづくりワンダーランド」に参加して作ったウインドカーを持ってきてくれました。

 このウインドカーはうちわで風を送ると、風車が回り、車が風に向かって走ります。
 
  風を送ると前進します。
 一方、帆かけ船は真横から風を受けて進んでいきます。

     


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