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平成20年度京都教育大学 公開講座案内 地球環境問題を考えるための科学実験教室 本講座は毎年、京都教育大学の梁川正教授との連携で継続して開講している。理数離れの危惧が叫ばれる中、 子ども達に、まずは多岐にわたっていろいろと科学技術の実体験をしてもらいたいことが具体的目的である。 今年度は7講座を開講する。講師としては、NPO法人サイエンスEネットの法人会員を中心として、各講座1名が 担当している。本法人会員は全国各地に居住しているため、今年度の講師も全国各地から、また所属機関も多彩 な顔ぶれとなっている。 次に、実施における体制であるが、上述の講師以外にTA(ティーチングアシスタント)として、サイエンスEネットの メーリングリスト会員(法人会員でない会員も含む)や京都教育大学附属高校の実習助手の方々が参加している。 サイエンスEネットメーリングリストを情報の共有媒体として、準備機材等をはじめとした講座の準備にかかる意見 交換もオンライン上でできる体制になっているのも特徴である。 また、開講状況としては、最も特筆すべきことは、今年度に限らず毎年、講座参加者、講師、TAが一体化した温 かな雰囲気であろうと自負する。講座の参加者は小学生を対象としているが、引率で同行した保護者の方々が とても前向きかつ協力的で、本講座を活発なものとしてくれている。その温かい雰囲気のもと、各回の担当講師や TA自身も楽しく講座運営でき、参加者の保護者をも巻き込んだ「親子実験教室」のようになっているのが特徴である。 過去参加者も何人か含むが、現状では、募集時の参加希望者が多く、過去参加者が再び参加できるかどうかは 競争率の厳しい状況になっている。この状況にもかかわらず、新規参加者(親子)と講師、TAで作り出していくこの 温かな雰囲気は、サイエンスEネットとして大切にすべき宝物であり、次回へと伝えていくべきものであると考える。 本講座の別の側面も考えてみる。NPO法人サイエンスEネットとしては、上述のNGO時代の設立時の熱い思い から種々の実験教室を開催したり、社会教育機関・企業・個人等からの実験ショーの依頼を受けたりしている。 このすべてをオープンにしている。本法人設立者である理事長の思いの一つに、人材育成、つまり後輩を育てたい 思いである。 本講座は、サイエンスEネットに参加するすべての会員(法人会員でなくメーリングリスト会員も含む)および会員でなく とも科学教育ボランティアとして実験教室を今後開催したいと思っている人々のための研修会的側面も持ちたいと 考えている。これからの地球やそれを守る子ども達のために頑張りたい人を応援したいと考えている。この観点から、 会場のキャパシティや参加者の安全面確保が許す限り、上述の人々からの見学希望が事前にあった場合、その 希望に応えてきている。 わが国の理科離れ、科学技術離れが心配されてる中、次世代を担う子ども達に 「新しく、かつこれまでになくおもしろい科学実験や工作」を体験してもらい、 子ども達の「創造性・想像性」を高めていくことに少しでも力添えができれば幸いと考えています。 理科離れ・科学技術離れが心配されるなか、21世紀の地球環境問題を科学的に考えられる 子どもたちを育てるため、科学実験を通して、地球環境問題を学びます。 対象: 小学生(4年生以下は保護者同伴に限る) 募集人数:午前クラス24人、午後クラス24人 場所: 附属環境教育実践センター 時間: 午前 10:00〜12:00 午後 14:00〜16:00 1回目:4月12日(土) 手回し発電機を作ろう 藤原 清(サイエンスEネット事務局長) 実施報告 2回目:5月10日(土) 飲み物食べ物を調べよう 工藤 博幸(奈良学園中高校教諭) 実施報告 3回目:6月14日(土) シーソー型てこ実験機 山下 芳樹(立命館大学教授) 実施報告 4回目:7月12日(土) サボニウス型風車を作ろう 藤原 清(サイエンスEネット事務局長) 実施報告 5回目:9月13日(土) 消えるチューウイングガム実験 工藤 博幸(奈良学園中高校教諭) 実施報告 6回目:10月11日(土) 植物再生の不思議 梁川 正(京都教育大学教授) 実施報告 7回目:12月20日(土) 古代勾玉つくり〜古代人の科学的工夫を考えよう〜 網倉 聖子(サイエンスEネット理事) 実施報告 8回目:平成21年1月10日(土) 身近なものの酸性アルカリ性 間々田 和彦(筑波大附属特別支援学校教諭) 実施報告 9回目:平成21年3月14日(土) 色素増感太陽電池を作ろう 藤原 清(サイエンスEネット事務局長) 実施報告 |