富士山で大気圧の実験 99/08/28-29 須走五合目〜富士山頂
富士登山の際、空のPETボトルや穴を封じた注射器を持参して、気圧による体積変化を視覚化した。
表中の気圧と標高はカシオの気圧計付き腕時計で測定したものである。
8/28 8:00 藤沢の自宅 1010hPa |
二つのPETボトルを用意し、MINT BLUE SODAの方はそのまま、さわやかぶどうの方は三分の一ほど押しつぶして栓をし、ザックに詰め込んだ。 このほかに、使い捨て注射器の穴を封じたものを用意した。 |
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8/28 11:50 須走口五合 1950m 807hPa |
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8/28 15:55 七合太陽館 2845m 721hPa |
さわやかぶどうの方は、五合目ですでに元の体積に回復していた。本七合見晴館(下欄)で手触りを確認すると、さわやかぶどうの方は「ペコペコ」、ソーダの方は「パンパン」という感じだった。 注射器の空気は順調に膨らんでいる。 |
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8/28 17:10 本七合見晴館 3060m 702hPa |
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8/29 7:10 富士山頂小屋 3595m 656hPa |
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8/29 16:30 藤沢の自宅 1013hPa |
山頂にてMINT BLUE SODAのふたを開いた。シュッと音がして空気が抜けたのを確認して、そのまま密栓した。さわやかぶどうの方は栓を開かずそのまま持ち帰った。 結果は左のとおり。ソーダの方はさわやかぶどう以上につぶれているのがわかる。 |
もう一つ、水筒がわりに使った1.5リットルのPETボトルを剣が峰(3776m、652hPa)付近で空にし、その場で密栓して持ち帰った。これも見事につぶれて下の写真のとおり。このボトルは、物理実験室の展示物となった。→実験室:「富士山の空気」
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