The making of the 「虹のトンネル」
「’97青少年のための科学の祭典」でYPCが出展した「虹のトンネル」の製作過程を公開します。30人の大動員で一日で完成しました。協力各校の生徒・OB諸君に感謝します。
積み上げられた虹スクリーン。模造紙大のスクリーンを約100枚、トンネル内部の壁紙として使用している。スクリーンの製作過程は右近さんの報告を。
人海戦術でトンネル内に虹スクリーンを貼っていく。再利用できるように画鋲を使うが、その画鋲も黒く塗って虹ビーズをまぶした「虹画鋲」である。
天井を貼る作業。これが大変。虹ビーズが落ちて目にはいるとと痛いので、ゴーグルは必需品。上を向いての作業は本当につらい。湘南台の諸君、ご苦労様。
入り口奥の壁に投影するアイキャッチのスペクトル。「明るくてきれい」と評判であるが比較的簡単に作れる。
装置は天井裏に設置してある。300Wのスライドプロジェクターと普通の三角プリズムである。
プロジェクターのスライド挿入位置にマウントしたスリットを入れておく。その像をあらかじめスクリーン上に結ばせてフォーカスを合わせておくのがコツ。その後、左の写真のように三角プリズムを配置し、天井の穴を通して壁面にスペクトルが映るよう角度を調節する。
奥の間暗室の天井に取り付けた二基の「虹プロジェクター」。CDの反射光を利用して床に円形の虹を投影する。かなり加熱するので念のため空冷ファンをつけた。「虹プロジェクター」の原理と構造については天神の研究室を参照。
天井で光る「虹プロジェクター」とイルミネーション群。床も天井も至るところ虹で埋め尽くされる。
床に映ったCDによる虹。かなり暗いのでデジカメではつらいところ。肉眼では外側の青いリングもよく見える。
ブース前の展示物。パンフは子供用2000部、大人用1000部を用意したがすべて売り切れた。
虹スクリーンの見本と作り方の説明。使用したスプレー糊と虹ビーズのサンプルが展示してある。
「虹のトンネル」ブース全景。トンネルのサイズは、長さ9m、幅2.7m、高さ2.4m。手前が入り口で、前室で100W白熱電球二灯が作る明るい虹の世界を観察、次の奥の間暗室で、観客自身にペンライトで虹を作って楽しんでもらう。向こうが出口。混雑を避けるために一方通行としている。