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このハート形の石は水晶の天然結晶です。普通、水晶といえば鉛筆のような六角柱がおなじみですが、異なる二方向に育った結晶が接合している「双晶」と呼ばれる結晶がまれに産します。日本でも「夫婦水晶」として親しまれてきたものですが、中でもこの形のものは山梨県乙女鉱山産のものがヨーロッパに紹介されたのがきっかけで、「日本式双晶」と呼ばれるようになりました。二つの結晶軸は必ず84°33’という角度で交わり、それぞれ右水晶・左水晶という鏡に映したように反対の結晶構造をしています。成因は詳しくわかっていません。(静岡県・奇石博物館のコレクション)(2004/10/31更新) |
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