兵庫県淡路島にある野島断層保存館。1986年に阪神淡路大震災(兵庫県南部地震)を引き起こした野島断層の変位箇所を建物で覆ってそのまま保存しています。断層の構造と過去の活動履歴を見るために、断層面に垂直に掘り下げるトレンチ調査が行われ、その断面も観察できます。断層は大地に強い圧縮力が加わったことを示す逆断層となっており、断層面を境に左は新しく、右は古い地層が接しています。このことは、過去にも同様の地震を起こしながら、断層がたびたび活動してきたことを物語っています。(2005/03/14更新)
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