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オーストラリアの北東海岸、グレートバリアリーフが外海と接するところです。手前の明るい海は、アウターリーフと呼ばれる珊瑚礁で、数m〜十数m程度の水深で、熱帯魚の楽園になっています。沖の群青色の海はいきなり数十mの深さで、その先は水深千mまで崖のようになっています。
その境で白波が立っているのがわかりますか?岩礁があるわけではなく、海水はつながっているのですが、外海からやって来た波は、珊瑚礁の縁で砕けてしまい、リーフの中に入り込みません。水深が急に変化するところでは波が反射してしまうためです。その結果、リーフで囲まれた幅60kmほどの内海は、いつもおだやかで、荒波から守られています。珊瑚礁がまさにバリアーになっているのです。(2005/05/08更新) |
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