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
まるで地平線付近から飛び散るようにすじ雲(巻雲)が放射状に広がっています。中心に何かあるのかと思いたくなりますが、実はそうではありません。
かなたまで続く平行線は、一点に収束していくように見えます。遠近法の原理です。朝日が放射状に光を放つのも、流星群が天空の一点から放射状に飛び出すように見えるのも、皆それらがどこまでも平行だからです。
このときの巻雲は、上空の強い気流が広い範囲に安定して吹いていることを反映して平行線になっていたのです。オーストラリア・エアーズロックでの一コマです。(2005/05/14更新) |
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