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4月の遠足でたずねた箱根園水族館の大水槽には、首をつっこんで上下をくまなく見渡せるドーム状の窓がありました。上を見上げると青空を背景に泳いでいる魚群のシルエットが見えます。
周りの建物の水面より上の部分の壁が、おおいかぶさるようにゆがんで見えているのがわかりますか。そして右下の黒い部分は、光の全反射によって水槽の底が映って見えている部分です。このように、魚は水の屈折の作用で、水上の全世界を、視半径約49度の円の内側に圧縮して見ることになります。海の底からは天井に丸く穴があいているみたいに青空が見えるのです。まさに魚眼レンズの世界です。(2005/05/21更新) |
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