江戸東京博物館に展示されていた「ダニエル式エレキテル」。平賀源内のエレキテルは摩擦電気による起電器でしたが、これは化学電池(左の丸い蓋の部分)と電磁誘導を用いた高圧電気発生回路です。右側の緑色の部分が電磁石で、鉄片を吸い付けてブザーのような振動を起こし、激しく電流を断続すると、上方の誘導コイル(白い円筒)で、高電圧が発生するしくみです。右側の棍棒のような電極を握って感電遊びを楽しんだり、電気マッサージ機として用いたのでしょう。(2005/08/25更新)
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