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横浜市南区浦舟の運河にかかる「浦舟水道橋」は、市認定歴史的建造物で、神奈川の橋100選にも選ばれている、現存する橋では日本最古の「ピン結合トラス橋」です。
トラスとは、鉄橋などに一般的に見られる斜めのすじかい構造のことですが、この橋はそれらのトラスの部材が、一本のボルト(ピン)によってかんぬきをかけたように結合されている珍しい構造(写真左下)になっています。結合部の自由度により、変形を柔軟に受け流すしくみで、明治時代の中・後期にしか見られない工法です。
この橋は明治26(1893)年に神奈川県の技師、野口嘉茂により設計・架設され、関東大震災を耐え抜き、二度の移築を経て現在の場所にかけられてからも、現役の橋として活用されています。(2005/12/11更新) |
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