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この大きな切り株は、浅間山周辺に生えていたカラマツの巨木です。浅間山の自然観察センターに飾ってありました。
今も現役の活火山として活動中の浅間山は、天明3年(1783年)に大噴火を起こして火砕流を発し、北東側の集落に大被害をもたらし、多くの犠牲者を出しました。人間ばかりでなく、動植物もことごとく焼き尽くされたのですが、この株はその被害の中、かろうじて生き延びた1本でした。
矢印の先が当時の樹皮の部分で、焼けて傷つき成長が遅れた跡が見られます。しかし、この木はくじけずにその後の200年余りをたくましく生き、巨木に成長したのでした。(2006/05/24更新) |
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