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燃料電池は、例えば2H2+O2→2H2Oなどの燃焼反応と同様の化学変化から直接電流を取り出す化学電池の総称です。燃料と酸化剤を供給し続ければ継続的に電力を取り出すことができます。自動車やノートパソコン用の充電不要の電源として期待される固体高分子形燃料電池もそのひとつです。
写真は横須賀にある電力中央研究所の10kW級MCFC試験装置。MCFCはMolten Carbonate Fuel Cellの略で溶融炭酸塩形燃料電池と訳します。高温度で溶融させた炭酸塩中の炭酸イオンを介在して反応を行います。水素に限らず一酸化炭素を含むガスでも燃料にでき、高効率の発電を行うことができる上、排ガスの二酸化炭素を濃縮できるため、火力発電に変わる次世代の大規模集中電源の有力候補として開発が進められています。(2008/10/05更新) |
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