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青空に一直線にのびる飛行機雲は一見飛行機がはき出す煙のように見えますが、煙ではありません。ジェットエンジンから噴出するガスには燃料のケロシンが燃焼するときにできる水蒸気が多量に含まれています。この水蒸気が高い空の低温の空気にふれて凝縮・氷結して氷の粒となったものが光を反射しているので、れっきとした「雲」なのです。寒い日に吐く息が白く見えるのと似ています。
上空の空気が乾燥しているときは、雲粒はたちまち昇華・蒸発するので、飛行機雲はできるそばから消えていきます。そんなときは天気は安定していて晴天が続くものです。飛行機雲がなかなか消えず、広がって巻雲(すじ雲)に発達するようなときは、天気の下り坂の前ぶれかもしれません。(2008/11/09更新) |
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