マレーシア・クアラルンプールでのとある街角の風景。マンションのベランダにマレーシア国旗がかかげられている以外は、日本でもありそうな光景ですが、ひとつ日本とは決定的に違うことがあります。それは壁面にいくつもとりつけられた衛星放送受信用のパラボラアンテナの角度です。放送衛星（ＢＳ）は赤道上空36,000kmの静止軌道にありますから、東京ではＢＳの電波はおよそ南の仰角約38°の方向からやってくることになります。赤道に近いクアラルンプールではBSはほぼ天頂にあるので、写真のアンテナはかなり上を向いています。電波は真上からやってきてディッシュ（パラボラ面）で反射し、右側のコンバータに集まります。日本でディッシュが立ててあるのは積雪防止のためでもありますが、マレーシアではその心配もいりません。（2008/12/16更新）