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満開を迎えた日本大学生物資源科学部構内の桜。4月5日に撮影したものです。今年は開花後に花冷えの日が続いたので、満開を迎えるのに時間がかかり、4月はじめの陽気で一斉に咲きそろいました。
ソメイヨシノは日本中で最もよく見られ国民に愛されている桜の園芸品種ですが、自分自身の種子から育つことはなく、日本中、いや世界中のソメイヨシノすべてが、接ぎ木、挿し木、植え替えなどにより人間の手によって植樹されて増やされたものです。つまり、世界中のすべてのソメイヨシノはある一本の木のクローンだとも言えるのです。
その大元の一本の木は江戸時代中頃にオオシマザクラとエドヒガン系の園芸品種コマツオトメの交配により作られたとする説が有力です。現在、DNA解析に基づく交配の再現実験が進行中で、2012年頃に結論が出ると期待されています。(2009/04/11更新) |
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