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
百円ショップの店頭に並ぶ「メロディー付きクリスマスカード」。スイッチ部分を指で押すと、クリスマスソングの電子メロディーが流れます。カードの中にはこんな回路が挟み込まれています。
左の丸いボタンがプッシュスイッチ、押すと回路が閉じてトリガーがかかります。右上の緑の長方形がメロディーICの基板で、基板上の銀色の部分が電源のボタン電池、黒く丸い樹脂の下に心臓部のICチップが埋め込まれています。音符を記憶し、メロディーを再生し、スピーカーを鳴らすという全ての仕事が、わずか1mm角の半導体チップによってなされます。
中央の丸い円盤は「圧電スピーカー」。携帯電話などにも用いられている超小型スピーカーです。白い部分がチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)という圧電体のセラミックスで、その両面を電極ではさんであります。圧電体は強誘電体の一種で電圧を加えると変形する性質があり、電気の振動を機械的な振動に変え、空気を振るわせて音を出します。(2009/12/20更新) |
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