JAXA相模原キャンパス宇宙科学研究所の展示室に展示されている純国産の小惑星探査機「はやぶさ」の実物大模型。小惑星「イトカワ」（写真左下：模型）からのサンプル採取と地球帰還を目的に、2003年5月9日に鹿児島県の内之浦からM-Vロケットで打ち上げられ、2005年11月に二度にわたり「イトカワ」へのタッチダウンに成功しました。姿勢制御系、推進系などに生じた数々の故障に耐え、化学燃料漏洩のため姿勢を崩して一時行方不明になるなど、幾多の困難を乗り越えて、2010年6月13日にオーストラリアのウーメラ砂漠で帰還カプセルを回収することに成功し、いくつもの世界初を達成しました。 　幾たびもの挫折からの奇跡的な回復と目的達成にかける情熱と執念は探査機の擬人化により多くの人々の共感をよび、大気圏再突入により大火球となって星空に燃え尽きた華々しいフィナーレに飾られて文字通りわが国の宇宙探査のトップスターとなりました。 　詳しくは、JAXA/ISAS小惑星探査機「はやぶさ」のサイトおよび同・月惑星探査グループのサイトへ。（2010/07/18更新）