|

百円ショップダイソーの工具売り場で売られている「傾斜角度測定器」。赤い針を支える支点の下におもりがあり、振り子のようになっているので、本体が傾いても針はいつも真上(重力と逆方向)を向きます。それで傾きの角度が測れるわけです。
ところで、電車や自動車が発進するときは速さがしだいに増します。つまり加速度が生じます。このとき電車や自動車の乗客は後ろに押しつけられるような力、「慣性力」を感じます。慣性力は加速度に比例し加速度とは逆向きに生じる「見かけの力」です。重力と区別が付かないので、車内の乗客にとっては見かけ上重力の向きが変化します。車内にこの傾斜角度測定器を持ち込むと、本体が水平に置いてあっても、慣性力の分だけ針が傾くことになります。その角度を読み取ってタンジェントをとれば、重力と慣性力の比が求まるので、水平方向の加速度が計算できます。透明シートに加速度換算の目盛板を印刷して貼り付ければ立派な加速度計のできあがり。詳しくは「ダイソーの加速度計」へ。(2011/01/26更新) |

|