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箱根ガラスの森美術館の庭園にある「光の回廊」。アーチを形作る無数のクリスタルガラスの粒が、太陽の光を浴びて色とりどりに輝きます。ガラスの一粒一粒は透明で色はついていません。差し込んだ光がガラスを通って屈折する際、色ごとに屈折率が異なるため、出て行く方角がわずかずつ違ってきます。ひとつひとつのガラスの粒がそれぞれ勝手な方向に虹のビームを放っていると言ってもよいでしょう。観察者の目にはそのうちの一部が飛び込んでくるので単色に近い鮮やかな輝きが見られます。ガラスの粒は風にそよいで気ままに向きを変えるので、それぞれの輝きは一瞬で、全体としてランダムに点滅しているように見えます。
上方、奥の方に見えている白い煙は大涌谷の噴気で、活火山の象徴です。(2011/07/30更新)
【参考】2009/09/23 YPC例会発表資料 光の回廊(PPTファイル6745KB) PDF版710KB |
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