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函館山から見下ろした函館市街(2011/08/24撮影)。代表的なトンボロ(陸繋砂州)の地形です。函館山はかつて渡島半島と海を隔てた函館湾内の島でしたが、堆積した砂で陸続きとなりました。今では市街地がトンボロ上を埋め尽くしています。
トンボロができる原因は波の回折と干渉です。津軽海峡側から打ち寄せる海の波が函館山の島で回折を起こし、左右両側から回り込んでこのトンボロの位置で出会い、重なり合います。向かい合わせに進む波の合成波は定常波となり輸送力を失うため、この位置に砂が多く堆積するようになり砂州が成長して島は陸続きとなります。このようにして陸とつながり半島化した地形(陸繋島)は男鹿半島や潮岬など全国各地、世界各地にあります。神奈川県の江の島にも弁天橋の下にトンボロの砂州が見られます。(2011/11/13更新) |
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