光通信を体感する子ども向け実験教室用教材です。手前が送信機にあたる「メロディーガン」。電子メロディーＩＣの出力で高輝度赤色LEDの発光に変調をかけ、凸レンズを通して送り出します。電池ホルダーをグリップにしてピストル型に仕上げました。奥にあるのが受信機に相当する「光スピーカー」。フォトトランジスタに光が入射するとその強度により電流が変化することを利用し、メロディーガンから受信した光信号からメロディーを復調・再生します。出力は圧電スピーカーを通じてプラスチックコップの振動として拡声されます。LEDとフォトトランジスタを光ファイバーケーブルで直接結ぶと、途中の経路が屈曲していても高品質な通信を維持することができます。 　本教材は、川崎市青少年科学館の「２１世紀こどもサイエンス事業」の一環である「光プロジェクト」の教材として、横浜物理サークルのメンバーと共に開発したものです。子どもでも簡単なはんだ付け作業だけで作れるように工程をマニュアル化してあります。詳しい資料はここ。使用した回路は中部大学工学部の岡島茂樹先生に教えていただきました。（2012/07/16更新）