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わが家の屋上ペントハウス。スレート葺きの屋根は夏の日射しで熱く焼け、さわれないほどの温度になります。ペントハウスは内部空間の体積に比べ、外気に接する面積が多い上、屋根裏の断熱も不十分なため、内部の温度が上がりやすく、下の部屋の冷房効率を下げてしまいます。打ち水が効果的ですが、水はたちどころに流れ去ってしまうので水道代がかかります。
この「循環注水冷却システム」では、雨樋の水をためて、ポンプ(100W)で屋根のてっぺんまで汲み上げ、たくさん穴をあけたホースから再び屋根の上に流します。水は何度も循環しながら蒸発熱を屋根から奪います。蒸発した分の水を少しずつ補うだけで冷却し続けることができ、雨水を利用すればさらに水道代が節約できます。
屋根が毎秒吸収する太陽放射エネルギーと、毎秒の蒸発熱が等しくなったところでシステムが安定しますが、平衡時の水の温度はぬるま湯程度の温度にとどまります。わずかな投資と低ランニングコストでできるこんな日曜大工の節電対策はいかがでしょう。(2012/07/24更新) |
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