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「しんかい2000」は海洋研究開発機構(JAMSTEC)が開発したわが国初の有人深海潜水調査船です。その名のとおり深度2000mまで潜航して、搭乗者の操縦により自力航行することができます。内径2.2mの耐圧球殻にはパイロット2名と観測者1名が搭乗し、標準潜航時間は約8時間。油圧駆動のマニピュレータにより深海底のサンプルを採取することができます。
「しんかい2000」は支援母船「なつしま」と共に世界の海域を巡り、1982年1月の就航以来、2002年11月までの間に1,411回の潜航を行ってわが国の深海研究のフロンティアとして活躍してきました。その成果はより大深度の潜航能力を持つ「しんかい6500」へと引き継がれています。
2012年7月14日から神奈川県藤沢市の新江ノ島水族館で常設展示されているのが、退役した「しんかい2000」の実機で、新たな展示エリア「深海Ⅱ~しんかい2000~」で現役時代さながらの姿で公開されています。(2012/10/16更新) |
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