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はじめの一枚:こんなところに小さな科学
 2013年2月15日現地時間9時20分ごろ、ロシア南部のチェリャビンスク州で、突然空がまぶしく輝き、間もなく大音響と共に爆風のような衝撃波が家々を襲いました。約7000棟の建物の窓ガラスが割れ、工場の屋根が落ちるなどの被害もあり、ガラスの破片などにより1700人もの負傷者が出たそうです。
 災害の原因は隕石の落下でした。直径17m、質量1万トンと推定される小惑星天体が、アラスカ上空から秒速18kmで大気圏に突入、被災地チェリャビンスクの上空を通過して、70km西側のチェバルクリ湖近辺に落下したものです。市街地は直撃を免れましたが、隕石が超音速で大気中を通過する際に生じる強烈な衝撃波が災害を引き起こしました。この隕石は被災地の地名を冠してチェリャビンスク隕石と呼ばれることになりました。
 隕石の本体は約20km上空の大気中で分解して粉々になり、多数の小片となって周辺の各地にシャワーのように降り注ぎました。写真は日本スペースガード協会の高橋さん、吉川さんが現地調査で採集した標本で直径10mmほど。「普通コンドライト」という、隕石の中ではごく一般的な石質隕石でした。この標本は相模原市立博物館で開催中の「はやぶさ2応援企画展・片道から往復へ」の展示品のひとつとして2013年9月1日まで公開されています。(2013/07/28更新)
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